第38記:改造人間

 座席の大半が埋まった。扉が閉まり、電車が動き出した。同時に平井和正の『サイボーグ・ブルース』(角川文庫)を読み始めた。再読である。

 先週あたりから「サイボーグの気持ち」が猛烈に知りたくなった。理由は至極単純である。来年書こうと思っている「続篇」にサイボーグが登場するためだ。自作の栄養にしようという魂胆なのだ。そううまくゆくかどうかはわからないが。

 同書は、表紙絵を生頼範義が、巻末解説を星新一が担当している。どうです。凄いでしょう。旅先の古本屋で発見した。価格は105円だった。


 職場到着。ここで一旦、携帯ラジオの電源を切る。長くて薄暗い廊下を進み、売店に辿り着いた。店内は妙に空いていた。チョコ系の菓子パンをレジに運び、店員のおっちゃんにコーヒーの大サイズを頼んだ。支払いは買物カードを読み取り機にかざしてオシマイ。まったく便利な世の中だ。


 休憩広場に行き、卓席に腰をおろした。ささやかな朝食をささやかに済ませた。食後、コーヒーを飲みながら、ラジオの情報番組を聴いた。今日の話題は「アイスクリームの値上げについて」であった。

 材料費の高騰に加えて、輸送費が高くつくらしい。専用のトラックじゃないと運搬できないからだ。なるほど。そういうわけか。この番組を聴いていると、色んな知識が自然に得られる。そしてそれらは、こうして、ブログの材料になってくれる。ありがたいことだ。ところで、先週の放送で紹介していた「缶入り豚汁」だが、俺は未だ実物を見ていない。〔27日〕


[シンカワメグムさんのコメント]

あれ?この間まで忍者じゃ…(笑) 飛びましたな~近未来へ~!(/・ω・)/


今でこそ、サイバーパンクなんてジャンルがありますが、

既に平井先生が、40年以上前にやっていたというのがスゴイ。

しかもこれが初期作って。才能の塊!平井和正!

これが後の死霊狩りとかに繋がっていく訳ですな!

読んだのが大昔に市立図書館(笑)でなので、かなりうっすらしてますが、

表紙の黒人がスゴイ目力で、思わず手を伸ばした記憶がございます。

あ、頭の後ろが部品丸出しですがな~!!生瀬~!!天才~!!( ゚Д゚) 

えっ闇塚さんアレ持ってるの?しかも105円て!どんな運命が!(笑)

忍者にサイボーグ…どんな話になるのか.…想像もつきませぬ。

うお~楽しみです!(≧▽≦) 舞台がアメリカだったらどうしよう(笑)


缶入り豚汁。友人にも聞いてみたけど、ナニ(・∀・)ソレ

…さすがはシンカワの友人たち。みんな同じ反応でした~

アイスは無いと困りますが、豚汁缶は~…ね~…(。-∀-)


[闇塚の返信]

平井先生はもっと評価されてもいい才能ですね。ここまで書ける人は滅多にいないと思います。


不思議と見ないですね。俺が日常に通りかかるだけでも、相当な数があるのに、扱っている自販機が一台もないとは!


[Quinもわさんのコメント]

サイボーグといえば私は石ノ森章太郎作品が出てきます。


……ちなみに、サイボーグ忍者というキャラはそれなりにいたりします。アメリカンなサイボーグNINJAもいたりします。


[闇塚の返信]

石ノ森先生の功績は大きいですね。代表作の題名も「サイボーグ」ですし。平井先生とも交流があったのではないでしょうか。幻魔繋がりで。サイボーグの描写にも共通のものを感じます。

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