第33記:羅馬
洗面所に行き、歯を磨いた。居室に戻り、円盤(DVD)再生機の中に、 グレゴリー・ペック、オードリー・ヘプバーン共演の『ローマの休日』を滑り込ませた。この作品をまともに観るのは、今回が初めてである。字幕は疲れるので、吹き替え版を選択した。序盤を観終わったところで、再生機の電源を切った。卓上の時計が「夜の11時40分」を示していた。
翌朝5時に起床。可能な限り早く、戸締りと身支度を済ませた。主電源を切り、部屋を出た。玄関の施錠を終わらせてから、アパートを離れた。一番近い駅まで徒歩で移動した。駅到着。階段を登り、改札を抜けた。歩廊は始発電車を待つ利用者たちで、かなり混雑している。この人たちも、俺同様、満員電車を避けるために、早起きをしているのだろうか。
発車と同時に『「食」の自叙伝』(文春文庫)を読み始めた。第5のゲストは北野武。第6は高円宮憲仁親王。第7は村上信夫。
職場到着。売店に行き、朝食を買った。空いている卓席に座り、エクレア風の菓子パンを食べながら、熱いコーヒーを飲んだ。食後、コーヒーを飲みながら、ラジオの情報番組を聴く。今日の話題は「幻の滝について」であった。
午前業務終了。食堂に行き、券売機でBランチを買った。今日のBは白身魚(出た!)の天ぷら風にピリ辛ソースをぶっかけたもの。長身のおにいちゃんが無造作に盛ってくれた丼飯を食べる。ここのコメは何やら水っぽい気がするが、多分錯覚であろう。食後、休憩ルームで約十分仮眠。
眼を覚ますと、俺の前と横に役人面(甲)と同(乙)が座っていた。栄養にならない会話が開始される寸前に席を立ち、午後の業務へ向かった。〔20日〕
[シンカワメグムさんのコメント]
ローマの休日。テレビの金曜ロードショーで見ましたな。ハイ昭和~
おガキ様なシンカワ、最後まで情緒が理解できず、「なんでやね~ん!!」
と叫んでおりましたな。いやオードリー・ヘプバーンは美しいけれども。
おガキ様にはオードリーオシャレ映画は難解でした。恋愛もの難しいっす。
[闇塚の返信]
テレビの映画番組が、名画座的役割を果たしていた素敵な時代でしたね。ああ、昭和に戻りたいっ。
俺もよくわからないですね(苦笑)。フェリーニ先生の『ローマ』は面白かったけど。もう一度観たいなあ。
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