第20記:再読
発車と同時に、山田風太郎の『信玄忍法帖』を読み始めた。この本も先日の古書狩りの際に射止めたもの。購入金額は200円。安いねえ。
信玄を読むのはこれが2回目である。1回目は随分前で「面白かった」という記憶は残っているが、各忍者の特技や物語の細部に関しては、大半忘却しており、まるで新作のごとく接することができるのだった。
職場到着。売店に行き、朝食を買った。窓際の席に座り、ピザトーストみたいなやつを食べながら、熱いコーヒーを半分飲んだ。食後、ラジオの情報番組を聴きながら、残り半分を飲む。今日の話題は「プリクラの今」であった。俺の関心範囲には、影すら存在しない装置だが、まだまだ人気があるらしい。異郷の旅行者たちの評判も好いそうである。
午前業務終了。食堂に行き、券売機でAランチを買った。今日のAは豚肉と野菜の煮込み風。後者はさておき、前者は入念に切り刻まれていて、箸で摘まむこともできない。食後、休憩室に行き、信玄の続きを読む。
本を閉じ、五分程度仮眠。アラームが鳴る直前に眼が覚める。相当「昼寝慣れ」してきたようだ。気がつくと、対面の席に役人面が座っていた。単独のため、絶妙トークはない。静かなものだ。憑かれたような表情で画面いじりに熱中している。仲間以外の職員には、ほとんど興味を示さないのも、彼らの特徴のひとつである。もっとも、それはこちらも同じだが。〔7日〕
[シンカワメグムさんのコメント]
オウ…忍者情報を本格的に吸収しておりますな。
山田風太郎氏は、友達が好きでたまに借りてました。
美肉のくノ一の話を授業中に読んでました。読むな!(笑)
どうも最初は「かぜたろう」だったらしいですね。
なべたろうとかぜたろう…ほのぼの兄弟みたいですな!(*‘∀‘)
[闇塚の返信]
俺も『魔界転生』を何冊も買ってきて、友人に配ったことがあります(笑)。山田ワールドは面白過ぎて、映像化に向きませんね。映像が活字の迫力に負けてしまうんですね。
[柳乃奈緒さんのコメント]
こんにちは♪(*´∇`)ノ
鍋太郎さんの日記を読んで私も
何か紙の本を読みたくなってきましたw
プリクラてどんどん進化してるそうですね!
私も全く縁が無いものですが。( ´△`)
紙の本…実は娘に面白いからと貸してもらった
京極夏彦先生の「虚実妖怪百物語」があるので
これを読んで見ようと思います(^^)d
[闇塚の返信]
娘さんの推薦作品ですか。いいですね。京極先生と云えば、ある映画の撮影現場でお見かけしたことがあります。イメージ通りの優しげな方でした。
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