第18記:鮫食
洗顔後、身支度を整えた。主電源を切り、玄関の施錠を行った。自室を離れ、一番近い駅を目指した。始発電車に乗り込み、発車と同時に読書を始めた。池波正太郎の映画随筆と山田風太郎の忍者小説を交互に読む。どちらも面白い。本として、純粋に楽しい。無論「自作の栄養にしたい」という野心も多少ある。
職場到着。売店に行き、朝食を買った。休憩広場に行き、空いている卓席に腰をおろした。甘食風の菓子パンを食べながら、コーヒーを飲んだ。食後、更衣室で先輩のK氏が退職されたという情報を聞き、ショックを受ける。突然の展開であった。理由はわからない。本人にしかわからない。
午前の業務が終わった。職員食堂に足を進めた。日替わりランチAはワニのステーキ。同Bはサメの空揚げであった。勿論冗談である。が、ワニはさておき、サメの方はそれほど珍奇な食材ではない。手元の『魚の便利帳』(高橋書店)にも、ちゃんと紹介されている。
サメの旬は冬である。これから美味しくなるというわけ。ネズミザメという種類は刺身でもイケるらしい。寿司にも使える優良食材だ。おでんの具のひとつである「はんぺん」の材料もサメだ。立ち呑み屋さんで出す煮凝りもそうかな。いや、あれは、サメではなくてエイか。
ともあれ、人類は大変な雑食生物である。素材の旨さを最大限に引き出そうと、あらゆる努力と工夫をする。その情熱は異常なほどだが、燃やしたり、注いだりする対象が料理ならば、まあ、問題はあるまい。〔5日〕
[柳乃奈緒さんのコメント]
最近、バサという魚をスーパーで見かけて購入して塩コショウとバターでムニエルのように調理したら息子がえらく気に入った様子でまた食べたいと言ってますwこのバサって食用のナマズなんだそうで…なかなか美味しかったです。
[闇塚の返信]
バサはベトナム産のナマズで、日本に大量輸入されています。我が食堂の定番食材「白身魚」もバサの可能性が高いです。
[シンカワメグムさんのコメント]
と、とうとうワニまで…」(;゚Д゚)←とにかく、すぐに真に受けるB型。
鍋太郎ギャグでよかったわい~(笑)社員食堂に報道陣が殺到しますがな~(笑)
サメ。自分の愛用しているスクワラン化粧品が、サメの油ですな。
食べて良し塗って良し!サメ捨てる所無し!ありがたや~
クジラがだめで、サメはOKの欧米の差別がわけわからん。
いつもお世話になっております~!サメ様~!<(_ _)>
先輩の退職残念でしたね。自分の仲良しの同僚も、先月突然辞めてしまい、
只今ショック中です~(ノД`)・゜・。
退職の意思が固いと、もう誰も引き留めることができないんですよね。
給料安いからなあ~ああ~補充もないし~とぼやきが止まりません。ハア~
人員欠けたまま、うちの職場も年末突入です…ハア~~~~~~~っ
気分が沈んだ時こそ、創作の世界に没入ですな!
忍者。…忍者!?ほほう!新作は、忍者要素があるかもしれないのですな!
今、風車の弥七しか思いつかない…(笑)どんな話になるのか楽しみです~!
まったりお待ちしております~!(≧▽≦)
[闇塚の返信]
人類の仲間である哺乳類を食べるなんてとんでもない。そんなのは野蛮人のすることだ!でも、下等生物の魚類は(いくら食っても)かまわないという独特の感覚がそういうことをやらせるのでしょう。
彼らの捕鯨反対は、戦車の燃料として、鯨油を使わなくなってから…だという話を聞いたことがあります。
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