第5記:煮売屋

 職場に着いた。売店に行き、朝食を買った。卓席のひとつに座った。食べる前に携帯ラジオの電池交換を行った。その後、エクレア風菓子パンを齧りながら、熱いコーヒー(半分)を飲んだ。

 食後、情報番組を聴きつつ、残り半分を飲む。ラジオに選択肢はない。興味がない話題でも、そのまま聴き続けるしかない。不便ではあるが、未知のカテゴリーについて、わからないなりに聴いてみるのも、ダサク畑の肥料になるのだ。時にはそれが、新しい門を開いてくれることもある。


 地元駅下車。改札を抜け、外に出た。他の歩行者の邪魔にならない場所まで足を進め、公園近傍の弁当屋に電話をかけた。応答なし。今日は定休日ではない。臨時休業だろうか?あるいは、全弁当が売り切れたのか?冗談ではなく、たまにあるのだ。

 予定変更。学校近傍の大衆食堂に行き、暖簾をくぐった。中に入ってみると、二人の子供がラーメン、否、中華そばを啜っていた。確かめたわけではないが、ここのおばちゃんの孫たちであろう。

 お孫ちゃんたちに倣って、俺も中華そばにしようかなとも思ったが、やはり、米の飯が食いたい。思案数秒、カレー丼を注文した。小鉢二つと具沢山の味噌汁が付いて、税込み600円は安い。丼を頼む際、飲酒(熱燗)の誘惑に襲われたが、草小説とブログの編集を控えているので我慢。


 帰宅後、浴室に行き、温水を浴びた。就寝の支度を整えてから、愛機を起動させた。メクるを呼び出し、スラグマンの6頁を転生させた。〔23日〕


[シンカワメグムさんのコメント]

自分は、最近テレビもラジオも全然起動させない為、情報に乗り遅れること

乗り遅れること…。興味の有ることしか、収集できないパソコン型の情報は偏りがあり過ぎると思う今日この頃…。情報の垂れ流し大事!(/・ω・)/

おお~カレー丼600円~!お安い~!この間のコロッケと豚汁定食といい、

闇塚さんの近隣は、良心的なお値段の美味しい定食が充実していて羨ましいです!(≧◇≦)


[闇塚の返信]

会話中に時々、あれっ?どうして俺はこんなことを知ってるんだ?と思うことがありますが、大抵ラジオから得た情報なんですね。


そういう店を選んで書いてますからね。でも意外に「定食屋さん」と呼べる店が、我が町には少ないのです。

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