第3話 カエデ参上 βー1

 メガネが婚活サイトに登録してから約1ヶ月後のある日。


 メガネ「今日は50歳の誕生日か・・・」


 ブーッ、ブーッ、ブーッ。

いつもの様に自宅の部屋で読書していたメガネのスマートフォンのバイブレーターが振動する。


 「ん?、メールか?」


 "出会いサポートセンター お引き合わせのお知らせ"

 

 メガネ「おぉ!・・なになに面会希望者有、お相手の詳細は第三者がいない場所に移動してからこちらをクリックして確認願います?・・自宅に一人だしここでいいか」


 ポチッ。ブゥゥゥン。


 メガネがスマートフォンをクリックしたと同時に画面が切り替わり2次元アニメの忍者衣装の女性が表示される。


 「うぉ!?、ウイルスメールか?」


 画面の忍者衣装の女性「はじめまして、私の名前は、カエデと申します。ウイルスメールではありませんのでご安心下さい。」


 メガネ「は、はじめまして・・って、これつながってるの?」


 カエデ「はい、本日はお忙しいところ面会して頂きましてありがとうございます。」


 メガネ「面会って婚活サイトの?」


 カエデ「そうです。メガネさんが異世界から転生してきた方をご希望との事でしたので参上致しました。」


 メガネ「マジですか・・。」


 アニメの様に動いてポーズを付けて微笑みかけるカエデ。


 おぉぅ、凝ってるなぁ・・。


 何かのイタズラだと判断したメガネだったが面白そうだったので話を聞いてみる事にした。

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