第14話 ステップアップ


 人間の慣れというのは恐ろしいものだと思う。


 戦闘を繰り返す日々を過ごすことでグロ耐性を獲得した僕は、草原鼠や一角兎といった動物系モンスターを狩ってワンジョー平原を狩り進んでいった。


 そうして、奥地に棲息する鳥系モンスターの大鴉すら狩れるようになった。


「ショルダープレス」

 僕は頭上に飛来した大鴉を払うように、両腕を突き出して殴り飛ばす。

 無惨にも地に落ちた大鴉の死骸を拾うと、収納して歩を進める。


 ひとしきりモンスターを狩ったら、【リフレッシュ】で疲労を回復。 

 魔法でMPを消費しても、MPは自然回復するので細目に使うようにしている。

 

 MPの消費状況を気にしながら一晩中狩りをして、早朝にこっそり帰宅して寝床に入る。


 そんな日々を送っていると、モンスターとのエンカウントが減ってきた。

 原作では同じ狩場で狩っていてもエンカウント率が下がるようなことはなかったが……。

 やはり"ゲーム"と"リアル"は違うということなのだろうか。


 

 モンスターが減っているのは事実。

 僕は、レベルアップを優先するために、狩場を次にうつすことにしたのだった。



------------------



 僕は、山のふもとに来ていた。

 月明かりの下、タナカの記憶をたどってたどり着いた。


 ワンジョー平原を抜けた先にある、ソウボ山。

 いつも村から遠くに見えてた山だ。


 

 今更ながらに、こんなところまで来てしまったのかと感慨深くなる。


 父と母にバレたら、きっと怒られてしまうだろう。

 ソウボ山には、村の大人でも腕に自信のある人しか近寄ってはならない。

 そんな決まりが村にはあるのだから。

 

 なんせ、ここに出没するのは、魔蜂や血犬といった群れをなすモンスターや、巨猪や殺人熊といった単体でも強力なモンスターだ。


 いきなり狩場の難易度が一気に上がるが……。

「ステータスオープン」

 僕はステータスを開いて、安全マージンがどの程度あるかを確認する。



レベル:  5

H P :  5(+100)

M P : 50(+  5)

 力 :  5(+100)

知 力: 50(+  5)

操 作: 40(+ 50)

 運 : 25(+  5)



 これだけのステータスがあれば即死をすることはないだろう。

 そう思い、僕はソウボ山に踏み入ったのだった。

 



■■あとがき■■

2021.04.10

 事前に予測されていたとおり……リアル多忙です。

 仕事でクタクタになっているので更新頻度落ちてしまい、申し訳ございません。


 正直、新手のオワタ式をしながら仕事をしてるような日々です。


 五人ぐらい人を増やしてもらおうと思って頑張って役員・部長を説得して「それは緊急事態だ!」「滞留している業務の山崩しを至急しないといけない!」「バイネームですぐにリストを出せ!」という判断をもらって対応したのに……




 蓋を開けたら「A部のBさんが週に1日応援に来てくれるよ!」みたいな。


 おまえ、どうやって0.2人月で山を崩せるねんと。Bさんは俺らの百倍ぐらいの処理能力あるんかいなと。

 しかも、そいつ俺の応援のために召喚したのに、なんで俺の後ろの席の人の応援することになってんねんと。 

 さらには、俺の横の席にいる人は紙をExcelに入力するだけの仕事で超勤しまくって、入力漏れまくって苦情が俺に来るんやと。そいつをラインに入れた俺の上司に文句言えやと。


 正直、昼休みにMEGADETH聴きながら百万回ぐらい「クソクソクソクソ」って言ってる感じです。


 まあ、結論をいうと


 \(^o^)/ 

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