第3話ー② 転生
俺は迷っていた。歩いたのはいいものの何も決めていなかった。
「こんな時どうしたらいいんだ?」
俺はどうして良いかわからなかった。
見たこともない世界で右も左もわからない状況だった。
けれどこんなところで立ち止まるわけには行かない。
俺はとりあえず人のいそうな所に行ってこの世界のことを聞こうと思い歩き出した。
もちろんどっちに行けばいいかわからなかったが、何もせずにいるよりはマシだろうと思ったからだ。
何百メートル歩いたときにある疑問が生まれた。
「そういえば、全然体が鈍ってないな。」
ずっとベットで寝ていたのに、息切れもしないどころか逆に体が軽い。特に足はまるで雲のように
軽かった。
俺は、試しにジャンプをしてみた。
「えっ?」
俺は自分の目を疑った。
3メートルくらいの高さをジャンプしていた。
「これも、アナザの力なのか?」
俺は、アナザに感謝してもしきれなかった。
アナザのため世界ためにもらった力を有効に使おうと心に決めた。
そうこうしていると、道のようなものが見えてきた。
これを歩いていけばいずれ町にたどり着くだろうと思い、俺はその道通ることにした。
20分ほどすると建物のようなものが見てきた。
俺は町に、着いた。
「あれがこの世界の町か!」
町は、もとの世界で言う所の商店街のような場所で、見たこともない服を着た人や甲冑などの装備
している人、物を売っている商人、それらを買う人など多くの人で賑わっていた。
すぐ先には、レンガでできた家が横並びで並んでいた。住宅街のようなものだろう。
俺は、ワクワクしながら町を歩いていると、屋台のおばちゃんに声をかけられた、
「そこの変な服のあんちゃん、これ買っていきなよ。カルトフェルにバターをかけたものだよ。」
おばちゃんが、売っていたのは、じゃがいもにバターをかけたものいわゆるじゃがバターだ。
それよりも変な服と言われ方が気になった。
俺は、死んだときは病院の患者衣のままだったせいか転生してもそのままの服装だった。
こっち側の人間が見たらかなり変な格好なので、変と言われるのも当たり前だ。
俺は、買うのを断ろうと思ったがこっちの世界に来てから何も食べてなかったのでお腹が空いていた。
俺は、仕方なく買おうと思ったが、あることに気づいた。
「お金がない。」
この世界には、何も持ってきていなかったので、当然お金も持ってきていなかった。
俺は、買うのをやめようとしたとき、後ろから声をかけられた。
「なの、お金がないのだったら、私が出しましょうか?」
その声の正体は……
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