第2話ー② 決断
「俺、やっぱり別の世界にはいけません。」
「どうしてですが?もう一度人生をやり直せるチャンスですよ?」
「俺生まれたときから足が悪くて、まともに自分の足で立てないんですよ。こんな俺が別の世界を守るなんて無理ですよ。」
優太は、自分の足のことを気にしていた。
正義感が強い優太は、本当は争いを止めたい気持ちでいっぱいだった。
だけど体が不自由な自分では世界を救うことはできない、そう思ったからでの決断であった。
「なんだ、そんなことでしたか。じゃあ問題ないですね。」
アナザがホッとした表情で言った。
「そんなことって!俺は、昔からこのことを気にしながら、生きてるんですよ!」
俺は怒った。
この足のせいで色々な人に迷惑をかけ、どれだけ白い目で見られてきたか、それなのに、「そんなこと」と言われたのがとても嫌だった。
「すみません、そういうふうに言ったつもりではなかったんです。」
「じゃあ、どうゆう意味ですか?」
「あなたの足はもう治ってますよ。」
「えっ!?」
俺は、そんなバカなと思っていたが、そういえば足の感覚が生きていたときより良い、もしやと思って立ち上がってみた、俺は立つことが出来た、自分の足で。
足が治った、この足のせいで出来ることも少なくずっと悩んでいた。だけどその足が治り俺は体が震えるほど喜んだ。喜びすぎて、教会を走り回っていた。
「悦に浸るはそのへんで。本題に入りましょう。」
俺は、「はっ!」となり、急いで椅子に座った。しかし足が治ったことがよほど嬉しかったのかずっとニヤニヤしていた。
「足も治ったことですし、異世界に行ってくれますよね?」
「はい、もちろんです!俺なんかが役に立てるなら。」
子供ころから人の役立ちたいそう思ってた。ついに夢が叶うと思いワクワクしていた、それも世界を救うという非現実的な。
「よろしい、それなら今すぐ準備に取り掛かります。」
アナザは、床に書いてあった魔法陣を消して別の魔法陣に書き換えた。
別の異世界に行くための魔法であった。
そして魔法陣を書き終えて異世界に行く準備が整った。
アナザが呪文を唱えた、
「アマスナラテハカラネマデラスマギ」、
すると魔法陣が光だし、真ん中の部分に穴が開いた。
「ここに飛び込むと異世界に行くことができます。」
飛び込む前にアナザがこれからのことの話をした。
・今から行く世界は、プラットという世界(元いた世界はマイルド)という世界で、色々なモンスターがいる世界である。
・そこに異世界転生をしたものは、ドラゴンを倒せず全員死んでいる。
・神は、下界の世界に、干渉できないためこれからは自分の力で生き残らなければいけない。
・ニ度死んだものは、もう一度転生することができない。
異世界の危険性についての話だった。
これから行く危険な世界に不安を持ちつつ、俺は旅立つ決心がついた。
さあ、行こう。穴に飛び込もうとした瞬間。
「待ってください!」
俺は、飛び込むのをやめた。
「あなたに、一つ言い忘れたことがありました。」
「言い忘れたこと?」
「はい。異世界は、危険なため強くないと生き残これません。そこであなたに、能力を一つ付与して差し上げます。」
こんな重要なことを忘れるなよ、本当に神様かよと思った。しかしどんな能力にしよう?
考えた結果……
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