第27日目 計画変更

「なぁなぁ、冬月、あと三日間だけど告白する準備できてんの?」

「そうか、あと三日か、三日!?やばい、忘れてたもう一か月たつじゃん!」

ヤバい、忘れてた。つい毎日楽しくて。

「そうだぞー…全く。。。で?どうするの?最終日に告白するのか?」

「えっと…」


ヤバいほんとにどうしよう。完璧に忘れていた。告白文とか考えなきゃいけないかな…そりゃそうだよな、もしミスったらこの一か月間がすべて無駄、何ならこの一か月間の前の状態に戻ってしまうのか?それは避けたい。え、なんて告白しよう、ずっと好きでした?違うよなありきたりだ。その姿と性格で好きになりました付き合ってください?いやいや、なんか気持ち悪い、なんて言ったらいい??!!

「おーい、どうしたー」

「いや!明日!」

「おお、明日か!頑張って!」


明日、明日!?俺焦って明日って言っちゃった…どうやって告白したらいいの?

「楠本!どうやって告白したらいい?!」

「はぁ…自分で考えろよ。頑張れ。冬月~」

「あ...」

聞かれたことにちゃんと答えればよかった。


まぁもう過ぎたことを考えてもしょうがない。明日どうするか決めよう。

明日は昨日のように少し学校に残って日直が日誌を出しに行く間二人しかクラスに残っていないはずだからそこで誘おう。

いや、朝会話してるときに伝えるか...

場所はどこにしよう、やっぱり無難に校舎の裏手?

うーん.. 明日は確か放課後屋上開放日じゃね?!

うちの学校では屋上が解放される日にちが決まっており、明日は丁度放課後の屋上開放日なのだ。美術部とかが使ってるかもだけど、そこは臨機応変にいこう。


明日の大勝負に向けていろいろと考えを巡らせて今日は早く寝ることにした。クマの出来た顔で告白は最悪だろう?どんな時でも健康優先。頭をいっぱい使ったからか、すぐに眠りに落ちた。 明日、成功しますように。一か月、実りますように。

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