第26日目 親友の一言変わる意識
昨日親友から背中を押された。もう覚悟は決めた。正直ふわふわしていたのだ。この罰ゲームが決まってから、幾度となく自問自答したこと、「本当に「川本翼」を好きなのか」自分が彼女を持ってるとかそういう体裁のために付き合おうとしていないかと。その問題を親友は自分で解決していた。おそらく相当悩んだのだろうと改めて尊敬した。
そして、答えが出た。「ちゃんと」好きだと。
朝いつも通り川本さんと短めの会話をして授業を受けて昼休みとなった。
いつも通りに、朝話すって少し前なら考えられなかったぞ?
今日は楠本が部活の集まりで近くにはいない。ボッチで昼ご飯、久しぶりにさみしいなとか感じた。
「ねぇねぇ、冬月君、翼ちゃんとどうなの?」
「はい?あ、坂田さんか、急に何でしょう」
「坂田さんって笑 そして急に敬語だしそれで?どうなの距離は」
「あまり変わってないよ。でもこの数週間でだいぶん縮んだと思う」
「そうなんだ!良かったね!応援してるぞー!」
「ありがとう、坂田さん、後ろ呼ばれてるよ?」
「あ、ありがと!んじゃ頑張ってね?」
急に来て、すぐ帰ってく…嵐みたいな人だな。
坂田さんは川本さんのことについて連絡を取って情報をもらっている。いつの間にか仲良くなって頼りにしている。
この罰ゲーム最初は忌々しかったけど「罰」じゃなくなってる。ただ、仲良かった親友ともっと仲良くなり坂田さんという新しい友達もできた一か月でこんなに変わるものかとびっくり。
放課後になりこれといって部活にも入っていないので帰って何しようとかのんきに考えながら変える支度をしていると、
「おーい」
川本さんだ。放課後は初めてだよ?話すの。なぜかは知らない。べ、別にやることないしさっさと帰ろとか思って終礼後家までRTAしてたわけじゃないからな?
「ねぇねぇ聞いてる?」
無視するとこだった。
「ごめんごめん。どうしたの?」
「今日は夜ゲームする?するならしようかなと思って…?」
「もちろんします!一緒にしましょ!」
「食い気味だなぁ笑 わかったじゃあ昨日と一緒の時間に!」
「わかった!」
さぁまた楽しい予定できた!今度からゆっくり帰ろう。
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