第12話 不思議な予言
後日思い出したことがある。
たしか以前家族全員をユタに見てもらったときに、亡くなった兄…Dの写真をみた瞬間に
「この子は……あまり長くないかもしれない」と口にしていたのだ。
Dは生まれてこの方病気一つしたことのないほどの超健康体だったので、当時の私もある意味「絶対ありえない」といった意味で覚えていたのだろう。
それから、「あの人が言ったこと、当たってたんだね」とぽつりとこぼし、すっかり忘れていたような両親にそのことを話すと、すぐにその人を探し始めた。
だけど、残念ながらその人は会えなかったようだ。
なぜならあの後3年もしないうちに海で亡くなられたのだとか。
後に「そういう体質の人はそっち側の世界に引きずられやすい」と聞いた。
あまり狂信的には信じてないが、やっぱり世の中には言葉に表せないような不思議なことがたまに起きると感じた出来事だった。
ちなみに偶然だが私が運転免許を取得した日は今でも忘れない。
被害者側から加害者になる可能性を背負った日。
兄の命日。
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