第30話、次の町へ到着

 ルビーのOPPAIを揉んで休んだおかげか、今はすこぶる身体の調子がいい。なのでできれば、今日中に行ける所までガンガン進んでおきたい。


 ◆◇◆


 ゴブリンと戦ったり雌のオークに遭遇したり、ゾンビと戦ったりルビーのOPPAIを揉んだりした日から約一週間、俺達は目的地としていた町へ無事に到着することができた。


 不思議な事にあれからは、特に厄介な出来事に巻き込まれるといった事もなく、順調に歩みを進める事ができた。途中、ゴブリンやウルフと言ったモンスターと戦う事はあったが、身体の軽い俺とルビサファ姉妹の敵ではなかった。


 と言っても俺は、ゴブリンと戦ってお茶を濁しただけだが。二体同時に相手できただけで快挙だ、快挙。結局OPPAIブーストは町に着くまで続いたので、何とか二体同時に相手取る事が出来た。


 だがウルフ、あれは無理だ。動きが早すぎて俺の身体能力じゃ、とてもじゃないがついていけない。身体の調子が良かったおかげか、不格好ながらもウルフ単体の攻撃なら何とか避けることができた。だが攻撃が当たらない。かすりもしなかった。


 ルビー曰く、敵の進行方向に武器を置くだけでいいとの話しではあった。何でも、ウルフは動きは素早いが耐久力はないらしい。だから武器さえまともに当てることができれば楽に倒せると言うのだが、いくら何でもそんなの俺には無理だ。失敗したらと思うと、とてもじゃないがこわくてできない。


 まぁそんなこんなで俺はゴブリン狩りを生業とし、それ以外の敵は基本ルビサファ姉妹に任せて事なきを得た。町に着くまでの間に、ゴブリンを合計で十匹以上は倒すことができた。これならアイアンへの昇格試験も何とかなるかもしれないな。


「何とか無事にここまで来られたわね。」


「はい。大量のゾンビが襲ってきた時はどうなる事かと思いましたが、全員無事に到着できて本当に良かったです。」


 何にしても、ようやく温かい飯と普通のベッドで休むことができる。もう体中バキバキだ。OPPAIブーストがなかったらここまでたどり着く前に倒れていたことだろう。ありがとう、ルビーのOPPAI。


 そういえば不思議な事に、ソンビの一件以降射精したい欲に駆られることはなかった。ゾンビを倒した時の事はあまり覚えていないのだが、目が覚めた時に地面にとてつもない程の精液が付着していたので、俺が一瞬の内にあれほどの精液を放ったという事なのだろう。なので今は充電期間のような物なのだろう、と勝手に解釈している。


「これからどうするんだ?」


「とりあえず当分の宿を取って、それから身体の汚れを落としたいわね。その後はこの町のギルドに行って、途中で倒したモンスターの素材を買い取ってもらうって感じでいいんじゃないかしら。」


「私もそれがいいと思います。一時間後にまたここに集合して、それからギルドに行きましょう。」


「分かった。一時間後にまたここに集合だな。」

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