第2話 打ち上げ花火の完成を目指して

アルドたちは古代へ行き煉獄界に居るオンディーヌのもとに向かうためラトルに居る斧寺さんの所へ向かう。


アルド「と言うわけでまた煉獄界に行きたいんだ。だからまた頼めないか?」


斧寺「分かりました。それでは東方の秘術、離魂術にて煉獄界へとお連れします。覚悟はよろしいですか?」


と言うと斧寺がアルド達に何かをした。

次の瞬間アルド達はもうすでに煉獄界に居る。

煉獄界に着いたアルド達はオンディーヌの所へ向かう。


アルド「オンディーヌ。すまない!アンタに頼みたい事があるんだ。」


オンディーヌ「どうかしましたか?」


アルド「アンタ確か水を介して未来を見る事が出来たよな?

実は未来に居るある花火師が時×花火と言って時空を超える花火を作ろうとしているんだが、それにはどうやらアンタ達四大精霊の力が必要みたいなんだ。それで前に預かった物の力を使ってもいいかと思って聞きに来たんだ。」


オンディーヌ「そうなんですか…。そう言う事なら使ってもらって構いません。

ですが、それだけだと困るでしょう。少し未来を覗いてさし上げましょう。」


アルド「本当か!助かるよ!」


そう言うとオンディーヌが未来を覗く。


オンディーヌ「確かに打ち上がっている花火からかすかに精霊の力が感じられます。ですが…感じられる力はそれだけでは無いようです。その力が何なのかは分かりませんが…。

どうやら地の精霊の力で丈夫な玉と装置を作り、

その玉に火の精霊と水の精霊と風の精霊の力を込めて打ち上げることで上空に亀裂を入れることが出来るようです。」


アルド「そうなのか。じゃあそのことも伝えとくよ!ありがとうオンディーヌ。それじゃあ他の精霊達にも話しに行こう!」


そう言うとアルド達はサラマンダーの元へと向かう。


サラマンダー「どうした?人間よ我に何かようでも?」


アルド「ああ実はそうなんだ!」


と言ってアルドがサラマンダーに事情を話す。


サラマンダー「ほう花火とな!

それはなんとも興味深いだがおいそれとは協力できん。

もしどうしてもと言うならば我と戦って見事勝利して見せよ!!

さすれば望みを叶えよう。」


と言ってサラマンダーとバトルとなり戦闘が始まる。

バトルが終わりサラマンダーに望みを言う。


サラマンダー「見事だ!さあ望みを言うが良い!」


アルド「助かるよそれじゃあ前に預かった物の力をその打ち上げ花火に使っても良いか?」


サラマンダー「何だそんな事か。それなら好きにするが良い。別に我の力を悪い事に使うわけではないのであろう?ならば好きにするが良い。」


アルド「いいのか!ありがとうサラマンダー助かるよ!よし、それじゃあ次の所へ向かおう!」


そう言うとアルド達はノームの元へと向かった。


ノーム「どうしたんじゃい?人間。何かワシに用事でも?」


アルド「あぁ実はそうなんだ。」


と言ってアルド達はノームに事情を話す。


ノーム

「ほほう!花火とな!人間はいつ見ても実に面白い!じゃがワシも今となってはこんな身だ…。ワシには何もできん…。ワシは何をすれば良い?」


アルド「あぁそれでなんだが、前に預かった物の力を打ち上げ花火に使わせてもらえないかと思って来たんだ」


ノーム「なんじゃい、そうなのか。それは別にいいんじゃが、実はワシも今困っていてのう。どうじゃワシの頼みを聞いてくれるなら使っても良いぞ?」


アルド「そうだったのか!俺にできることなら任せてくれ!

ん?…まさかこの流れは…。」


ノーム「おおっ!引き受けてくれるか!あの後実は4人もワシの嫁だと言い寄ってくる娘が増えてな。今のワシでは何も出来んで困って居たんじゃ。」


と言うと何処からともなく若い娘達が現れる。


土地が痩せた村の娘達「ノームさまーーー!!ノーム様!どうかノーム様の妻である私達の願いを叶えてくださりませんか?」


と言って何処からともなくノームの妻だと言う若い娘たちがノームの周りにワラワラと集まってくる。


村娘a「ノーム様。ノーム様のお嫁さんになってもう随分とたちますが、いつになったら私の望みを叶えていただけるんですか?」


村娘b「ノーム様ったらもうジレッたいんだっ、かっ、らっ!」


アルド「…やっぱり…」


村娘c「ノーム様の事をこんなにも愛してるって言うのにまだ愛が足りませんか?

ノーム様!」


村娘d「そうですよ!早く私達の望みを叶えていただかないと村が…ケルルの村が滅んでしまいますわ!」


アルド「一体どんだけ居るんだ?ケルルの村の人達もどれだけ村の娘を送れば気が済むんだ?」


ノーム「あの後からずっとこんな感じなんじゃ。じゃが今のワシにはどうする事も出来んでのう?困っておったんじゃが…。1人また1人とどうしてかワシの嫁だと言いよる娘達が増えてのう?ワシはそんなにお嫁を取ったかのう?」


アルド「やっぱり…。仕方がない引き受けよう!それで俺は何をすればいいんだ?」


ノーム「おおっ!引き受けてくれるか!いやなに前と同じ様にこの種と長寿スライムの体液と混ぜ合わせて土地が痩せたと言うワシの妻達の村に埋めてきてもらいたいんじゃ!」


アルド「分かったじゃあ行って来るよ!」


そう言ってアルド達は古代にある人食い沼に居る長寿スライムを倒しに向かう。

長寿スライムを倒しに人喰い沼へと来たアルド達は長寿スライムとバトルとなり、戦闘が終わると長寿スライムの体液を手に入れノームから預かった種と混ぜ合わせる。


アルド「よしっ!これで出来ただが、これを何処に持っていけば良いんだ?」


そう言うと何処からともなくノームの声が聞こえてくる。


ノームの声「出来たようじゃのう。何やら妻達がパルシファル宮殿にある宿屋に向かってもらいたいようじゃ。そこに村長が居ると言っておる。すまんがその者まで届けてはもらえんか?」


そうノームが告げると何処からともなく聞こえてきていた声が聞こえなくなる。


アルド「よしっ!それじゃあパルシファル宮殿の宿屋に居るケルルの村の村長に会いに行こう。」


そう言ってアルド達はパルシファル宮殿に行き宿屋に居るケルルの村の村長のもとへと向かう。宿屋に行くと村長らしき人と怪しげな2人組が居るため、村長と話をする。


アルド「アンタがケルルの村の村長か?」


ケルルの村長「あぁいかにもワシがケルルの村の村長じゃが?アナタ方は…?」


アルド「俺達はノームに頼まれてアンタにある物を渡しに来たんだ。」


ケルルの村長「何と…!ノーム様の使いの者でしたか!これはこれは…。先程は何と言うご無礼を…。して、私めに渡したい物とは?」


そう言うとアルド達は尊重にノームから託された種を渡す。


ケルルの村長「これは…?」


アルド「それを村の痩せた土地に埋めるとどうやら土が蘇るらしい。」


ケルルの村長「おおっ!願いがついに届きましたか!良かった…良かった…

これで村が救われる!ありがとうございます!

いやー、一時はどうなることかと思っていましてな。

1人2人送ってもうんともすんとも…

じゃから一気に4人送ればもしかしたらと思いましてな?

いやー、良かった良かった。

あまりにも何もなかったので村人総出で実はノーム様は女なのでは?などと話していた所だったんですよ…。もう少し遅かったら…。

危うくお婿さんを何人か送っていた所です!

それにしてもノーム様も…

お、と、こ、ですのう?

それでは村の娘どももそろそろ戻って来ますゆえ、わしらももう村にかえりますな!」


そう言って村長と怪しげな2人組が宿屋を出ていく。


アルド「…ノームもなんだか大変だな…。よしっ!ノームの所に戻ろう。」


そう言ってアルド達は煉獄界へ戻りノームのもとに向かう。


ノーム「すまなかったのう。約束通りワシの力を打ち上げ花火に使うと良い!」


アルド「あぁ助かるよ!」


ノーム「ところでワシの花嫁達を知らんかのう?急に何処かに行ってしまってのう…。お主ら見てはおらんか?」


アルド「さあ?俺達がここに来るまででは出会わなかったぞ?それじゃあ俺達は次の所へ行くな!」


そう言うとアルド達はノームの前から去っていった…。

アルド達はシルフの元に向かう。


アルド「なあ!シルフ、アンタに頼みたい事があるんだ聞いては貰えないか?」


シルフ「あら?…どうかしたの?生きた人間さん!あたしと一緒に踊りたくなったの?」


アルド「いやっ…!そうじゃないんだ。」


そう言うとアルド達はシルフに事情を話し出す。


シルフ「フフフ…。打ち上げ花火ねえ?いいわね!花火が上がる中一緒に踊るのも…

ステキね!それで私は何をすれば良いのかしら?」


アルド「あぁそれでなんだが、前にアンタから預かった物の力をその打ち上げ花火に使っても良いかって聞きに来たんだ。」


シルフ「それは…別に良いけど…あたしの頼みを聞いてくれるなら好きに使って貰って構わないわ!」


アルド「それは構わないが…。頼みってのは何なんだ?」


シルフ「実はねまたあたしの眷属がまたかってに何処かに行っちゃって…。

丁度今その子を連れ戻しに別の眷属に行かせようとしていたところだったのよね。

だからアナタが変わりにその子を連れ戻してきてくれないかしら?」


アルド「あぁアイツか!分かった任せてくれ!それでその眷属が何処に居るとか分からないか?」


シルフ「そうね?…煉獄界には居るみたいなんだけど…。それ以上は分からないわ。一応この子を連れて行くと良いわ。近くに居るかどうかぐらいは分かると思うから。」


シルフがそう言うと何処からともなくシルフの眷属が現れる。


シルフの眷属a「久しぶりだねえ!またアンタに会えるなんて思わなかったよ!

それじゃあアノ子を探しに行こうかね?」


アルド「おおっ!アンタか。またよろしく頼むな!

よしっ!それじゃあ一先ず探しに行くとするか。」


そう言うとアルド達は煉獄界に居ると言うシルフの眷属を探しに行く。


シルフの眷属a「多分…。この辺なんだけど…?」


そう言って煉獄界でシルフの眷属を探しているとふらついて居るシルフの眷属を見つける。


アルド「いたっ!見つけたぞ!!シルフが探してたぞ?」


シルフの眷属b「げげっ!ちぇっ!見つかっちゃった…まだ何もしてないのになー!」


アルド「シルフが困っていたぞ!もう戻ったほうが良いんじゃないのか?」


シルフの眷属b「えーーっやだーー!どうせ今戻ってもただ怒られるだけだもん!

どうせならアタイのやりたい事やってから怒られるほうがいいってもんさ!」


シルフの眷属a「何言ってんのさっ!そんな事したら余計怒られちまうよ?

さあ!さっさと帰るよ!」


アルド「ん?…まあ良いじゃないか。それで…やりたい事って何なんだ?」


シルフの眷属a「アンタそんな事言って!それじゃあアタイまで怒られちまうよ!」


アルド「大丈夫だって!コイツの言うことも聞いてやらないとまた同じことを繰り返すだけだぞ!それにもしアンタが怒られたなら俺もシルフに謝るよ!」


シルフの眷属a「そうかい?…まあ…アンタがそこまで言うなら…仕方ないねえ!

アタイも付き合うよ!」


アルド「それで遣りたいことってのは何なんだ?」


シルフの眷属b「アタイはただ…。恋愛について…もっと色々知りたいのさっ…。

だからこうやってるんだ!」


アルド「恋愛ってオマエ…前回の一件で懲りたんじゃあないのか?」


シルフの眷属b「まあ…その時はね。聞いてた恋愛とは全然違ってたからね…。でもあの人も言っていただろう?楽しい恋愛もたくさんあるって!!…じゃあその楽しい恋愛って一体どんな恋愛何だろう?って誰か居ないかな?ってきたのさっ!」


アルド「そうだったのかっ!でもここは煉獄界だぞ?大体の人はもう死んでいるからそんな人に頼んでも楽しい恋愛は見られないんじゃないのか?」


シルフの眷属b「それを言われちまうと…まあ…そうなんだが。」


リィカ「アルドさん。ソレナラ今計画してイル打ち上げ花火ヲ使うト言うノハいかがデショウ?」


アルド「ん?…どういうことだ?」


リィカ「花火ヲ打ち上げれバその花火ヲ人が見ニ集まりマス。人が集マレバ自ずとアツアツなカップルも現れマス…ノデ。」


エイミ「リィカ!それ名案ね!それなら楽しい恋愛をしているカップルもたくさんきそうね。」


アルド「カップルってなんだ?でもそんなものなのか?」


エイミ「そう言うものよ!」


リィカ「ソウ言うものデス…ノデ!」


アルド「そうなのか…。それで…。結局つまりはどういうことなんだ?」


リィカ「ツマリハ!…

打ち上げ花火ヲ完成させれば花火が打ち上がりマス。

花火ヲ見に来た人混みの中ニハ熱烈求愛カップルも存在スルト思いマス…ノデ!

ココハ一旦シルフの眷属ノ方にシルフの元ニ戻って頂キ、花火ガ完成したら一緒に花火ヲ見て回ればシルフの眷属ノ方が言われているヨウナ恋愛も見て回ることガ出来ると思われマス…ノデ!」


アルド「…だそうだが?どうする?俺達とシルフの元に一度戻るか?」


シルフの眷属b「うーん…まあ確かに煉獄界でずっと探していても拉致があかないねえ…。

ホントに…本当に!!打ち上げ花火ってもんが完成すればアタイの見たいもんが見られるんってんのかい?

それならしょうがないねえ…。今回はおとなしく戻ってやんよ?もし嘘をついていたら承知しないよっ!」


シルフの眷属a「こいつは驚きだねえ!!

今まで何を言っても全く言うこと聞かなかったあの子が、何もしないでおとなしく帰るなんて…!!」


アルド「よしっ!それじゃあシルフの元に戻るって事で良いんだな!」


シルフの眷属b「絶対!…絶対!

ぜーーーったいに連れて行くって約束だからねっ!

嘘ついたら承知しないからねっ!」


アルド「あぁ任せといてくれ!打ち上げ花火が完成したら必ずアンタを迎えに来るよ!そしたら一緒に見て回ろう!!よしっ!それじゃあシルフの所に戻ろう。」


そう言うとアルド達はシルフの元にシルフの眷属を連れて帰る。


アルド「連れてきたぞ…。」


シルフ「あらっ?…早かったわね!

いつものことだからもっとかかると思っていたわ!」


アルド「それで何だが…。連れて帰るのに1つコイツと約束してな!

その約束を聞いて貰えないか?」


シルフ「あら?何かしらね?…アナタ達戻ってらっしゃい!」


シルフがそう言うと眷属達がシルフの元へ行きシルフと一つになり消えてゆく。


シルフ「フフフ…。そう言う事ね…。良いわ連れて行ってあげて。」


アルド「良いのか!そんなにあっさり許しちゃって…。」


シルフ「構わないわ!今のあたしだとここから動く事も出来ないし、

何よりこの子達に色々見て回ってもらった方が記憶を共有出来てあたしも楽しいじゃない?」


アルド「そう言うものか?」


シルフ「そう言うものよ!」


アルド「そう言うものなのか…。

それじゃあこれで打ち上げ花火にアンタの力を使っても良いんだな!」


シルフ「ええ、もちろん好きに使っていいわ!

それじゃあまたいつか一緒に踊りましょう。」


アルド「よしっ!それじゃあ次の所へ向かおう!」


そう言うとアルド達は煉獄界を後にしラトルの村へと戻るアルド達。


アルド「オンディーヌは確か四大精霊の力以外にも何か力を感じるって言っていたがその力って何なんだろうな。」


サイラス「ふむ…確かにそうでござるな!でも…強い力の何かしらと言っても何でござるか。」


ヘレナ「そうね…魔力とか…思念とか…?」


サイラス「思念でござるか…。ふむ…例えば亡者の怨念でござるか?」


エイミ「ひっ…!もうっサイラスやめてよねっ!」


アルド「怨念か…。一先ず古戦場跡にでも向かうか。何かあるかもしれないし。」


エイミ「えっ…本当に行くの?はあ…しょうがないな…。

何もありませんように…。」


そう言うとアルド達は一先ず現代にある古戦場跡へと向かう。

現代へ行き何かいい素材は無いかと古戦場跡をうろつき探し回る。


エイミ「それで!…本当にこんな所に何かあるって言うの!」


サイラス「さあ?それは探してみないと分からんでござるな!」


アルド「とりあえず何か無いか探してみよう!」


リィカ「待ってくだサイ…。コノ先から特殊な反応ヲ感知シマシタ。

ソコに向かってみることヲ推奨しマス。」


エイミ「こんなタイミングで変なもの感知しないでよね…!

幽霊とかだったら…承知しないわよリィカ!!)


アルド「それじゃあ行ってみるか!」


エイミ「もう…オンディーヌも何で分からないのよ!

精霊なら分かりなさいよね!!」


そう言うとアルド達は古戦場跡の奥へと向かうとそこにはオーガバロンが居た。


アルド「ん?…あそこに見えるのはオーガ…バロンだよな?

リィカ!お前が感知した反応ってアレか?」


リィカ「目標物ノ反応。

座標ヲともニ計測…。

目標物ノ反応、座標ともニ一致…。

私達ガ観測した反応ヲ特定!

目標物…

オーガバロンデス。」


エイミ「なんだ!オーガバロンか!良かった…幽霊とかじゃなくて…。」


サイラス「なんだ…。バロンでござったか…。拙者はてっきり…

亡者のたぐいかと期待したのでござるが…。違ったでござるか…。」


エイミ「もうっ!そんな期待しないでよね!」


アルド「それでアイツから何か奪ったとして打ち上げ花火に使えそうなものなのか?」


ヘレナ「そうね。オーガ族ほどのものなら使えそうね!」


アルド「よしっ!それじゃあ話しかけてみるか。」


そう言うとアルド達はオーガバロンに話をかけに行く。


アルド「おおっ!オーガバロン丁度いい所で合ったな!!

ちょっと頼みたい事があるんだ!」


アルド達はバロンに事情を話す。


オーガバロン「ほう?花火だって?それで私のこの爆弾が必要だと?」


アルド「いやそれでは無いんだ…。」


バロン「なに!違うのか!!じゃあ何が必要だと言うのだ?」


アルド「…すごく言いづらいんだが、お前のその仮面を譲っては貰えないだろうか?」


バロン「そんな事できるわけないだろ!!」


アルド「だよな…。こうなったら仕方がない!!力づくだ!」


そう言ってアルドたちはバロンと戦闘となりバトルが始まりバトルが終わるとアルド達は目的の物を手に入れる。


アルド「それじゃあ仮面は頂いて行くな。」


そう言うとアルドがオーガバロンの仮面を奪いに行く。


バロン「やめろ!!やめてくれーーー!!!

それを取られると…

私は…私は…

やめてくれーーーー!!!!」


アルド「さあ、その仮面の下はどうなっているんだろうなあ…?」


そう言ってアルドが仮面をうばい取るが仮面の下からのぞく顔は…

仮面だった…。


バロン「フハハハハハハッ!!!

こんなこともあろうかと常に仮面をいくつかつけているのだよ!」


アルド「ちっ!しかたがない…。この爆弾もいくつか貰って行くな!

よし!一先ず戻ろう」


そう言ってアルド達は去っていく。


バロン「…鬼め…。」


オーガバロンのもとを去ったアルドたちは花火師の元に行き手に入れた素材を花火師に渡す。


アルド「何やら精霊いわく、

地の精霊の力を使って打ち上げ装置と玉を作って、

玉には火と水と風の精霊の力を込めて作ると良いとかなんとか言っていたぞ?

それに四大精霊の力以外にも何か必要とかなんとかで一応こんなのも取ってきたんだが使えそうか?」


そう言ってアルド達はオーガバロンから奪い取ってきた仮面と爆弾と四大精霊のアイテムを花火師に渡す。


花火師「おおっ!もう戻ったのか!早いな…四大精霊がねえ?…

そんな事をねえ?…ん?

おいっ!兄ちゃん…アンタ四大精霊に合ったのか!

一体どうやって…。

まあそんなことより打ち上げ花火を作るのが先だ!

地の精霊の力を使って打ち上げ装置と花火玉を作れば良いんだな!」


アルド「あぁ、確か精霊はそう言っていたぞ?」


花火師「そうか分かった!

ところでなんだ?この趣味の悪い仮面は?こんな物使えないぞ?」


アルド「そうなのか?仕方がない仮面は俺が引き取るよ。」


花火師「これだけあればなんとか出来そうか?合成人間のネーちゃん。」


ヘレナ「ええ!できると思うわ。」


花火師「うっし!それじゃあ作るか!

すまねえがちょっとそこらでドッセイを何体か狩って来てくれないか?

やっぱりアイツらの火力が必要なんだ!」


アルド「そうなのか!あぁ、任せてくれ!」


そう言うとアルド達はドッセイを何体か狩りに行く。

ドッセイとバトルしてアルド達がドッセイを狩って戻ると花火装置が出来ており、アルド達がドッセイの素材を渡し花火が完成する。


花火師「よし!完成だ!それじゃあ打ち上げるために広場へ移ろう。」


アルド達は広場へ移り、花火師が花火を打ち上げる。


サイラス「さてどのようにして花火が打ち上がるのか楽しみでござるな!」


アルド「あぁ、そうだな。いったいどんな花火になるんだろうな!」


花火師「それじゃあ打ち上げるぞ!!3っ、2っ、1っ!点火ーーー!!」


そう言って花火師が打ち上げ装置を可動させると、

花火がもの凄い勢いで空へと舞い上がると上空で盛大に爆発し、

花火が爆発した所に時空の切れ目のようなものが出来ると花火が上がりその亀裂に向かって次から次へと花火が上がって行き…、

赤、青、緑と様々な花火が打ち上がっていく…。

その光景を見て、花火師が満足げな顔をする。


花火師「よし!上手く行ってそうだな!後は確認ができればいいんだが…。」


アルド「それなら任せてくれないか!」


花火師「いいのか?でもどうやって…。いや…野暮なことは聞いちゃいけねえな!

お前たちのことだ何か考えがあるんだろ?」


アルド「ああっ!それじゃあ行ってくるよ!!」


花火師「ああっ!!それじゃあよろしくな!!」


そう言うとアルド達は花火がちゃんと上がっているのか各時代に確認をしに行く。


アルド「よしっ!…アイツとの約束を果たすときが来たな…一先ず煉獄界に居るシルフのもとへ行こう。」


そう言うとアルド達は煉獄界へと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る