ノート1.6 215,590作品って、どれくらいコメント/返信されてるの?

(注意)本作のデータは全て2021年1月19日から20日にかけて取得されたものです。


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「ねぇ、タケル君。『書き手』の人は、コメントを貰えたら嬉しいものなの?」


 研究助手アシスタントとう景子けいこがスマホの画面を高速でタップしながら、俺――研究所主任研究員マッドサイエンティスト草薙くさなぎタケルに質問を投げかけてきた。


「もちろん! リアクションが全く無いのは結構辛い。今後のためにもフィードバックは是非欲しいところだ」

「ふーん、そうなんだ」

「ところで、さっきから一生懸命文字を打っているようだけど、何をしてるの?」

「さっき読み終わったカクヨム小説のエピソードにコメントを書いてるのよ」

「最近はレビューも書いてたし、やたらと積極的だな」

「今まではコメントなんてほとんど書いてこなかったんだけどね。折角の機能を使い倒さないともったいないかなーと思って」

「じゃぁ、ケイコちゃんはコメント初心者ってことか」

「そうなるわね」

「カクヨムでは、エピソードに感想を送る機能を『応援コメント』と呼んでいる」

「ネーミングが秀逸だわー。とってもポジティブ」

「そうだね。利用の仕方は応援ボタンの回でもチラッと触れたが、エピソードの終わりにある赤いハートマークを押すと、入力フォームが現れて応援コメントが書き込めるようになるぞ」

「1エピソード、1人1コメントという制約付きなのよね」

「その通りだ。後から編集することも出来るし、削除することも出来る。そして、『書き手』からの返信も1回だけだ」

「使いにくいようにも思えるけど、どうしてこんな仕様なのかしら?」

「『感想を送る』ことだけに特化させたかったんじゃないかな。1回でブチッと切れるから、ここは議論する場じゃないよ! ってことだと思う」

「なるほど」

「ちなみにちょっとしたテクニックとして、編集機能を利用することで『書き手』の人と会話を続ける技が存在するけど、あまり多用はしない方がいいな」

「どうして?」

「新規の応援コメントは――ちゃんと設定されていれば――『書き手』に通知が来るけど、既存のコメントが編集されたときは通知されないのさ」

「ふむ、自分でいちいち確認しに行くのはめんどくさいわね」

「そう言うことだ。さて、今日はこの応援コメント機能がどれくらい使われているかを見てみよう」

「分かったわ」

「今回紹介する応援コメント数は、PV数や応援数のときと同様に、1作品で獲得した合計のコメントになっている。これが実際のデータだ――」


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 統計情報:応援コメント数

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 コメントされた作品数:65,793作品

 総数:1,221,665コメント

 最大値:8,042コメント

 最小値:0コメント

 中央値:0コメント

 最頻値:0コメント

(平均値:5.67コメント)

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「想像よりも大分少ないわ! 21万作品中、コメントされてるのはたった6万6千作品弱しかないのね」

「当然と言えば当然の結果とも言える。

 まず、応援ボタンを押さないとコメント出来ないわけだから、応援数の合計♡38,903,130よりは少ない。それに、コメントを書くと言うのはそれなりに頭を使う行為でもあるから、ユーザーにとってコストが高いんじゃないかな」

「確かに。そして相変わらず平均値に括弧がしてあるわね。つまり、なのね」

「そう、アレなんだよ」


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 統計情報:コメント数による作品数分布(出現率, 累計)

 ――――――――――――――――

 0コメント:149,797作品 (69.48%, 69.48%)

 1コメント:24,976作品 (11.58%, 81.07%)

 2コメント:10,250作品 (4.75%, 85.82%)

 3コメント:5,550作品 (2.57%, 88.40%)

 4コメント:3,560作品 (1.65%, 90.05%)

 5コメント:2,469作品 (1.15%, 91.19%)

 6コメント:1,907作品 (0.88%, 92.08%)

 7コメント:1,529作品 (0.71%, 92.79%)

 8コメント:1,248作品 (0.58%, 93.37%)

 9コメント:988作品 (0.46%, 93.82%)

 10コメント:864作品 (0.40%, 94.22%)


  ……


 104コメント:25作品 (0.01%, 98.99%)

 105コメント:26作品 (0.01%, 99.01%)

 106コメント:12作品 (0.01%, 99.01%)


  ……


 6,407コメント:1作品 (0.00%, 100.00%)

 7,301コメント:1作品 (0.00%, 100.00%)

 8,042コメント:1作品 (0.00%, 100.00%)

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 合計:215,590作品 (100.00%)

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「ご覧の通り0コメントが1番多く、コメント数が増えれば増えるほど漸近的ぜんきんてきに減っていく『べき乗則』となっている」

「どこにでも出てくるのね……。『べき乗則』、恐ろしい子!」



「それにしても、8千コメントもあったら『書き手』の人はコメントへ返信するだけでいっぱいいっぱいになりそう」

「1度にそれだけの数は流石に無理だけど、コメントが来るたびにちまちまと返信しておけば不可能という訳ではない」

「そうだった」

「そこで、『書き手』の人がどれくらい返信しているかのデータも採ってるぞ」

「なんでもデータ化してるのね……」

「コメントがついていなければ返信することが出来ないので、今回はコメントが1個以上ついた65,193作品のみに注目するぞ」

「はーい」


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 統計情報:返信数

 対象:コメントがされた65,793作品、1,221,665コメントに対して

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 返信があった作品数:53,340作品

 総数:960,603作品

 最大値:5,073作品

 最小値:0作品

 中央値:2作品

 最頻値:1作品

(平均値:14.60返信)

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「120万コメントに対して返信が96万――滅茶苦茶返信されてるわっ!」

「『書き手』の皆さんが持っているコメントに対するスタンスがよく分かる結果だな。『返信しなきゃ!』」

「確かに」

「まぁ、大概は嬉しいからなんだけどね。最後に、作品別の返信率というものを定義して、それに対する作品数の分布を紹介するぞ」

「返信率?」

「こんな感じだ」


 Rp =『書き手』が返信した総数 ÷ その作品についたコメントの総数 × 100 [%]


「なんだ、そのまんまだった」

「なお、『書き手』の返信率ではなく、あくまで作品単位になっていることに注意して欲しい」

「分かったわ」

「それではデータを見ていこう」


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 統計情報:返信率 Rp

 対象:コメントがされた65,793作品について

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 Rp = 0.00%:12,453作品 (18.93%, 18.93%)

 0.00% < Rp ≦ 10.00%:404作品 (0.61%, 19.54%)

 10.00% < Rp ≦ 20.00%:629作品 (0.96%, 20.50%)

 20.00% < Rp ≦ 30.00%:614作品 (0.93%, 21.43%)

 30.00% < Rp ≦ 40.00%:1,021作品 (1.55%, 22.98%)

 40.00% < Rp ≦ 50.00%:2,331作品 (3.54%, 26.53%)

 50.00% < Rp ≦ 60.00%:571作品 (0.87%, 27.39%)

 60.00% < Rp ≦ 70.00%:1,366作品 (2.08%, 29.47%)

 70.00% < Rp ≦ 80.00%:1,539作品 (2.34%, 31.81%)

 80.00% < Rp ≦ 90.00%:1,588作品 (2.41%, 34.22%)

 90.00% < Rp ≦ 100.00%:43,277作品 (65.78%, 100.00%)

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 合計:65,793作品 (100.00%)

 グラフ情報:

 https://pbs.twimg.com/media/EseYhamU4AEWWXW?format=jpg&name=large

(ツイート本体:https://twitter.com/t_kusanagi/status/1353218462563393537)

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「うわー、両極端ね。全く返信のない作品が1万2千作品もあるのかー」

「そうなんだよ。つまり、返信をする作品はとことん返信するし、しない作品はとことん放置と、二極化する結果となった。


 ここで言っておきたいのは、返信しないのは別に悪いことでもなんでもないと言うこと。単に『書き手』が忙しすぎて返信する暇が無いだけかもしれないし、そもそもコメントが返信する価値もない誹謗中傷だったりするかもしれない。


 あくまで『あぁ、そんな作品も存在するんだね~』と思うにとどめて欲しい。


 カクヨムライフを送るに当たって、トラブルの原因ナンバーワンが応援コメントと言っても過言ではない。みんなで気持ちよくサービスを利用するためにも、暖かい気持ちになれる応援コメントを是非!」

「私からもお願いするわ。あ、でも、タケル君には何を言ってもいいわよ。この人は鉄の心臓を持ってるから、ちょっとやそっとのことでは動じないわ」

「ちょ、そりゃないよ! 誰かが本気にしたらどうするんだぁ!?」



「今日はあっさり終わったわね」

「あぁ。本番は応用編だ」

「え、これに応用があるの?」

「当然だ。あんな二極化したデータを見せられたら、やりたくなることがあるに決まっている」

「なんなの? 分かんない!」

「ふっふっふ。さっきのお返しさ」

「タケル君、酷い! 気になるから教えてよーっ!!」



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 今日の研究ノートまとめ

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 ・応援コメント数も『べき乗則』に(以下略)

 ・『書き手』の皆さんは非常に返信がまめ

 ・用法・用量を守って、気持ちいいカクヨムライフを!

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