第六話 王城にて~2~

「ちょっちょっと待って!」


急にシャーリアが叫んだ。


「やっぱり第一王子には公爵令嬢がいいんじゃない?第二王子には私があうはずよ!」


『はぁ?』


と驚きすぎてその場にいた全員が言った(シャーリア以外)


「国王様、発言してもよろしいですの?」


「あ、あぁ」




「シャーリアさん、あなたは何を言っているのかしら?私には理解できないので詳しく説明してくださいまし!」


と私が言うと素直に説明し始めた、シャーリアが言うには…




[私が聖女だから第二王子と、レイフェエマさんは公爵令嬢だから第一王子とで第二王子が国王になって第一王子は特別待遇でよくしてもらう]


ということだそうだ…いやバカだと思ってはいたけどここまでくると『あほ』ね…


そこで私はいいことを思いついたのだ。




「それなら、私と第二王子で国王と王妃でもいいのではなくて?それに特別待遇なんてものはないわよ?さらに、貴方は考え方が一つしかない(遠回しにバカ)人だからルミエルとは釣り合っていないしルミエルと私は婚約の許可をもらったばかりですの、関係を引き離そうとするのはやめてくださいまし?」


と私は言ったら急に国王様が話し始めた。


「レイフェエマ嬢の言ってることが正しいね、私としても王妃はレイフェエマ嬢がいいと思うけど…王妃がレイフェエマ嬢だとしたら国王は誰になるかなんだけどねえ…どうしようか?」


「国王様!!なぜ王妃がレイフェエマさんなんですか!!」


「だって公爵令嬢だもん」


「私は聖女です!」


「聖女…聖女ねぇ…」


と私はほかの人に聞こえはするけど小さい声で言った。


「何ですかぁ~!レイフェエマさんは聖女じゃないんだから関係ないでしょう!」




「おい!そこまでにしたらどうだ!」


とルミエルがシャーリアと同じように立つとシャーリアが


「うるさいですね!」


と言いながらルミエルの頬を叩いた


「ルミエルっ!!」


私はルミエル頬が叩かれたのを見てすぐにルミエルのところに行った


国王様は兵を出そうとしていたが私が止めて


[待ってください!]


と言った。


そして私はシャーリアに


「貴方いまルミエルの頬…叩いたわよね…」


と言いめちゃくちゃ殺気を出してしまった…しょうがないよね?前世から好きな人が奇跡で出会えたのに傷つけられたんだよ?


 殺気を出したあたりから相手の顔色が悪くなっていって倒れる寸前にルミエルに抱きしめられて殺気を止められたんだけど…そういえば前世でいつも怒ったとき抑えてくれるのは匠魔だったな…


「もう…やめとけ」


「ごめん…」




その時謁見の場の扉が強く開いてレイフェエマのお父様とお母様が入ってきた、そして朗報を伝えてきたのだ。




「レイフェエマ!!レイフェエマは…」


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