第二話 婚約破棄
《今の世界~パーティー会場~》
(今は婚約破棄をされているところだったわね…ってあら?国王様…あきれていらっしゃるわ…大変そうね…もう婚約破棄してしまいましょうか…というかお父様(宰相)が睨んでいるわ…第一王子アーレイのこと…まあとりあえず…)
「おい、聞いているのか?レイフェエマ嬢!」
「アーレイ様、落ち着いてくださいませっ!」
第一王子の隣にくっついている可愛い女の子は『聖女の転生ラブ物語』の主人公のシャーリア・ビンデッシュ男爵令嬢だ、12歳の時に平民から男爵の隠し子だったということで引き取られ15歳の時に聖女鑑定で聖女と鑑定された聖女だ。
「わかりました。」
「今…何と言った?」
「婚約破棄お受けいたしますわ」
とやけくそになり怒りながら怖い笑みを浮かべて言った。
「え?は?はあ?」
と第一王子とシャーリアは困惑していた、そのあいだにレイフェエマはすぐに馬車に向かい屋敷に帰った。
困惑していたのは第一王子とシャーリアだけではなく会場全体の人はもちろんだがただ一人第二王子ルミエルは違う意味で困惑していた。
(は?今の笑い方は……瑠未(るみ)…?)
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