第一話 記憶整理編
(わたくしは…いや…わたしは…)
『おーい瑠未(るみ)ー!』
(え?…私わたくしの名前はレイフェエマで…あら?なぜ〈瑠未〉というのが名前だと分かったのかしら?……いえ、私わたしの名前は瑠未よ……あぁなぜ忘れていたのかしら…ええ…全部思い出したよ…)
≪レイフェエマ(瑠未)の記憶(考えていること)≫
私の名前は伊咲 瑠未(いさき るみ)、中学二年生になるときに…中学二年生になるときに事故で大好きだった〈武宮 匠魔(たけみや たくま)〉と一緒に死んでしまった。
匠魔とは中学一年生の時に出会った同じラノベとゲームが好きな友達、、私は匠魔のことが好きだった。
けれど「好き」とさえ伝えられないまま死んでしまった…多分転生したのは私だけだろう
転生した先は私と匠魔が好きだった大人気のラノベやゲームもある『聖女の転生ラブ物語』の世界だった。
その証拠に王国の名前はセレル王国だし月の女神信仰してるし王国民の15歳になった女子は教会で聖女鑑定しなきゃいけないし、貴族の子供だけが通える貴族学園があるし、ラノベとゲームの中では歴史上の仮想の人物としかされてなかった月の女神の寵愛のこともあるし…
とりあえず言い出したら止まらないくらい同じ部分がありすぎる。
そういえば転生するときに月の女神と会ったな…確か…
[おめでとう瑠未、あなたは転生することになったわよ、その世界では大変なこと…沢山あると思うけど、大丈夫よ本当に危険なことだったりもう無理だと思ったら強く叫んで、助けて!!って必ず助けてくれる人がいるわよ、だったあなたは私…月の女神の寵愛を受けているのだもの!それと、あなたが大好きだった人も同じ世界にいるから探して!必ずあなたの思い通りになるわ、安心していってらっしゃい!]
ってあれ?大・好・き・な・人・も・同・じ・世・界・に・い・る・?大好きな人って思いつく人で死んでる人って一人しかいないのだけれど…
その人の名前は…………
〈武宮 匠魔〉しかいないんだけど…え?この世界に匠魔たくまがいる…?うそ…匠魔がこの世界に……いや泣くのはあとにしよう…うん、
えっととりあえずだいたいの記憶は整理したから冷静になって今の世界のほうに戻ろう…
《???も前世を思い出す》
俺の名前は…あぁ、武宮 匠魔だったな、そうか…事故で死んだんだったな……
あ!?そうだ瑠未は…瑠未は無事だったのか?!いや、もうどっちでも一緒だよな…多分俺だけ転生なんてさぁ…見たところあのラノベとゲームの世界か…もう一度瑠未に会いたい……瑠未のことが好・きだといえなかったことが悔しくて仕方がない…
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