パワハラの頻出ワードその2
「自分はお前より苦労しているんだ」
上司の人生は上司のもの。嫌なら辞めれば良いのです。
消費労力に対して対価が見合わないなら、部下に愚痴るのではなく会社に言うべきです。
思い返せば、これを言わない上司は皆良い上司でした。
1社目の部長に「仕事を家に持ち帰ってまで頑張ってる」と共にこれを言われましたが、彼は日中事務所でぼんやりテレビを見ていました。
「向上心がない・学ばない」
そのお膳立てをするのが上司の仕事です。
と言うより、邪魔さえなければ、人はほっといても何かを学んでいきます。
苛立ちながらこれを言う上司は、大抵部下の学習を邪魔しています。
貴方は数学の公式を勉強している時に、横から「お前は英語の文法や単語を学ぶ気がない」と、茶々を入れられて、身が入るでしょうか?
「何、因数分解なんて無駄な事勉強してんだ」と言われて数学にやる気が出るでしょうか。
「世間知らず」
恥をかかせるのが目的なのか、この言葉を好むブラック上司がやたら多いです。
逆に私の方がリーダー達の話を聞いていて「えっ、これ知らないの?」と思うことが多々ありましたが……。
「自分は良くて、相手は駄目」はパワハラ上司の基本スタンスです。
常識と呼ばれるものを全て網羅しているわけでは無いのはお互い様であるし、重箱の隅をつついてまで世間知らずのレッテルを捻り出すなどもってのほかです。
顕著な例で言うと、1社目の部長を口論の末怒らせた後に退職関連の書類を書けと言われた時、
「おい、そんな簡単にハンコ押すなよ。浅はかなんじゃないか?」(押さなければ話が進まない)
「こう言う書類もスラスラ書けないようじゃ、社会人として恥ずかしいぞ」(初めての退職でこれをスムーズに書けたら、その方が嫌です)
例が少し極端すぎますが、常識と言うのはマウントを取るのに便利な言葉なのです。
貴方に覚え漏らしがあるのは仕方がありません。皆そうです。
相手が知らない常識を、貴方が当たり前のように知っている事も多々あるでしょう。
こう言うマウントの取り方をしてくる人の言葉には、耳を澄ませてみましょう。滑稽な世間知らずぶりが必ず見れますから。
「言われなくてもやれ」
これを殊更言う上司は「訊かずに動くな」をセットで使ってます。
言われなくてもやれる環境と言うのは、場の主導権を握る上司が作るものです。
「訊かずに動くな」と言う“命令”は、自主的に動くことを“禁止”しているのですから。
せめてこれを言うなら「ミスした時に指摘するから思ったように動いてみろ」とするべきでしょう。
初めは駄目だとわかりながらもやってしまい、徐々に他人を貶める快楽を手放せなくなる。理由をつけて、正当化する。
私の元リーダー達も、パワハラ中は生き生きとしていたんですよね。端から見て気持ち悪いくらいに、顔に生気がさす。
つまりパワハラ上司とは、麻薬中毒者のようなものです。
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