本文の補足

時期別・適応障害の推移

 ベックのうつ評価尺度における、私の推移はおよそこんな感じです。

 

 ドクターストップ時……約40点(ほぼ満点。危険水準)

 休職後半~復職時………約15点(軽度)

 復職後~A社末期………約25点(中度)

 転職の内定後……………約15点(軽度)

 E社で働き始めた………8点(問題なし)

 

 最後の8点以外はうろ覚えで申し訳ありませんが、およそこんな感じです。

 あからさますぎて、いっそ笑いがこみ上げました。

 ある意味で恐ろしいのが、私は一貫して「死にたいと思っているか」と言う設問に対して「全く思わない」と回答していた事です。

 これは私個人の少年時代の経験に起因しますが(一度だけ40度超の高熱を出した時「死んだらもう戻れない、この自我が消える」と言うのを強く感じて、一時期は死亡恐怖症タナトフォビアの域に達していた為)

 死にたいと断じて思わないような人間が、それでも満点近い数値を叩き出したと言うのは、額面以上に重症だったのかも知れません。

 私ごときが単純な計算で推し量れる分野では無いかも知れませんが。

 死にたい、とは思わなかったものの「車で事故って死なない程度に怪我をすれば、仕事に行かずに済む」と言う妄想をナチュラルにしながら通勤していました。

 しかも、後ろ向きに「いっそ大怪我をすれば良いんだ……」と考えていたのではなく「大怪我をすれば、希望があるのではないか?」とあたかもポジティブな事のように思ってしまっていたのです。

 これまで、自ら命を絶ってしまった方の中には「前向きなつもり」でそれを選んでしまった人も、相当数居るのではないだろうか、と思いました。

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