プロローグ~転生~

プロローグ



ガチャ、バタン!



やっと家に帰ってきた...

なんでこんな時間まで残業なんだろう。

他のやつらは俺に仕事押し付けて帰るし。


「はあ、疲れた。飯食うか....あれ?」


いきなり景色がぐるんと回った。

気づくと頬に冷たい感触がある。


え?あれ?俺、今倒れてる?なんで?


いや、待て待て。ただの睡眠不足だよきっと。今まで大した病気もしてない俺が死ぬわけないだろ。

幸い明日は仕事も休みだ。

風邪をひくかもしれないがこの睡魔に身を任せてもいいだろう。


次に目を覚ませばきっと...もと.....どおり.....だ..........





1週間後...あるニュース番組


『5日前、――の社員の男性が自宅で遺体で発見されました。死因は過労死とみられており、調査の結果、上司とその他6人の社員が男性に仕事を押し付けていたことが分かりました。男性は毎日、日付が変わるころまで残業を続けていたということです。またその残業も残業手当を支払われずに不当に残業させられていたことが分かっており、企業は上司と社員6名に追って処分をする方針です。

男性の死亡は連絡がつかないのを不審に思った男性の友人が、男性の自宅を訪ねたところ、玄関で倒れている男性を発見したとのことです。

またこれを受け――』



「うわあ、7人分の仕事押し付けられてたん?ひどいなあ、ここの企業いいとこやと思ってたのに。」


「そうやなあ。ここの企業の募集行かんことにするわ。なあ、それより昨日の―」


「ああ、あれやろ―」

















ん?


明るい...?


あれ?俺の家じゃないぞ?


おい!ここどこだよ!?


「おぎゃああぁぁ!おぎゃああああ!!」


え?声でないんだけど!?泣き声!?


うわ!なんか持ち上げられた!?


えっ!?なに!?周りがよく見えない!


なんだ?誰の声だ?







あれ?もしかして俺、転生してる!?




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る