第3話 じゃがいも

悲鳴が聞こえないほど銃声が響き渡る。


少年隊35名はまたたく間に数を減らし、すでに20名が鉄の雨に打たれ、屍となった。


少年隊とは、罪を犯した子どもたちが行き着く場所であり、何人死のうと軍に取っては損失はない。つまり、囮にし放題である。


今日もまた少年隊が囮に使われている。少年隊は仲間の屍を踏み越えてさらなる闇へと進んでいく。


少年隊は囮。殆どのメンバーが生きて帰らない。そんな中、少年隊結成当初から毎回生きて戻ってくる少年がいた。彼の名はメルト。彼は15歳とは思えないほどの強靭な肉体で、多くの人間を葬ってきた。


メルトは段々と殺すことが楽しくなってきた。彼は今日も殺す。


一人の兵士が彼に銃を放った。鉛玉は見事に彼の腹を撃ち抜いた。それでも近づいてくるメルトに、兵士は叫びながら銃を連発する。


それでもメルトは近づくのをやめない。メルトは兵士の首をナイフで切り落とす。2人、3人と次々に首が落ちる。


メルトが気づいたときには、敵軍の数は残り10人になっていた。彼らは怯えながら銃を乱射した。鉛玉がメルトに当たらない。


彼らは一人ずつ確実に数を減らしていった。


残り2人になったところで、兵士が怯えながら逃げる。逃げ切れるはずもなく、すぐに動かない屍になった。



メルトは明日も、殺すだろう
























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練習 (嘘じゃなくまじで練習) だるま @sanufute

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