第2話 またまた描写

少年は屈強な男たちに囲まれていた。特に怯えた様子はなく、むしろ、かすかに笑っている。


少年は、男たちに近づき、一人の男に石を投げる。男が石に意識を集中させた。そのすきに、男の目を潰す。男が目を押さえる。次の瞬間、少年の手には隠し持っていたナイフ。それで的確に男の頸動脈を切る。男はしばらくもがいた後、動かなくなった。怒った他の男たちが、一斉に襲いかかってきた。少年はナイフを全てかわす。


虫除けスプレーで1人の男の目を無効化。そのすきにその男の首に一刺。男たちは一斉に襲いかかる。しかし、少年によってことごとく阻まれる。少年は、徐々に男たちの数を減らしていった。一人の男が、ダイナマイトに火をつけ少年に投げた。少年の周りには、男たちもいた。


ダイナマイトが勢いよく爆発し、煙があたりに舞う。ダイナマイトを投げた男は、膝から崩れおちた。少年は、生きていた。周りの男たちは皆体が吹き飛んだというのに。

男は逃げた。男の本能が少年にから逃げろと叫んだのだ。男は必死に走った。途中でガソリンスタンドでガソリンを入れようとしている女の車を奪い、必死に逃げた。


男は呆然と自分の家を見上げた。見上げるしかなかった。家が、燃えていた。燃え盛る家から、あの少年が出て来て言った。


「おかえり」

満面の笑みだった


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