練習 (嘘じゃなくまじで練習)

だるま

第1話 描写


白髪の男、神埼が金髪の男、山口に蹴りを入れる。


山口が地面に頭突きした。


神崎が寝転がっている山口の頭をこれでもかというほど踏みつける。


山口が雄叫びをあげ神埼の足を振り払う。山口がよろめきながら立ち上がり神埼の顔面目掛けて拳を振る。


既のところで神埼が止める。すかさずもう一度神埼の土手っ腹目掛けて拳を振る。


神埼はとっさに受け身をとる。


が、間に合わず拳が神埼の腹に直撃。神埼の血が山口の目にかかる。山口が自分の目を抑える。


そのすきに神崎が腹に蹴りを入れる。神埼の蹴りで吹き飛ばされた山口は、再び地面と並行になった。


山口はすぐさま立ち上がり、懐から拳銃チャカを取り出した。神崎は目を見開き、動揺した。あのルールにうるさい山口が、「組内での争いで、拳銃はご法度」というルールを破ったからだ。


山口が拳銃で神埼の太ももをうった。苦痛に耐えながら、それでも神崎は拳銃を取り出しはせず、己の拳のみで山口に向かっていった。銃声が何度も響き渡った。神崎は頭を撃ち抜かれた。はっとしたように山口が銃を手放す。銃が地面に接したその時、山口は自分の舌を噛み切った。


山口と神崎、二人の男は、動かなくなった。











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