第7話 ビジネスホテルの謎
このラーメン屋のテナントは1Fに存在する。そして宴会場として2Fもこのラーメン屋の敷地内である。3F以降にはビジネスホテルが存在する。
――本来このビルが建った時は、1Fはフロントして作られたことがあった。
しかし、突然の仕様変更で1Fと2Fに店舗スペースを入れる事が追加された。
このあたりの謎は深まるが、またいずれ話す事もあるだろう。
建設時は、その為新たにホテルの入口を作る必要が出てくる。
正面から見て左側は道路である。正面にラーメン屋が存在し、そのラーメン屋の右側にはビルの入口のような外観で3Fのホテルの入口がある。
このビルの横には立体駐車場が存在し、ラーメン屋とビジネスホテルのビルと立体駐車場の間に室外機などが置いてある。
こうして入口に入るとエレベータと階段が存在し、双方とも3Fにあるビジネスホテルの入り口に直通である。
階段側には緊急避難経路として2Fへの扉があるが、外からは入ることは出来ない。――なぜなら、この扉の先はラーメン屋に繋がっているからだ。
ちなみにこのビルにはエレベーターが4つ存在する。
一つ目は、ビジネスホテルへ通じる1Fから3Fへ繋がるホテル専用のエレベーター。
二つ目、三つ目は、ビジネスホテルのフロント横にある2基の上層階へのエレベーター。何階建てなのかは、いずれ語るとしよう。
四つ目は、ラーメン屋内部に存在する1Fから3Fへ繋がるエレベーター。本来このエレベーターは、ホテル入り口側に設置する予定だったが、ラーメン屋店内に設置されている。そしてその向かう先はフロント横に繋がっている。
ビジネスホテルのお客さんが間違えないように仕切りで隠してある。その為、ビジネスホテルのお客さんは使うことは出来ず、ホテル側からはフロントの人間しか使えない。
ラーメン店側からは不用心かと思うが、そうでもない。エレベーターの先はラーメン屋の裏手に繋がっている。また、ラーメン店側からも自由に出入りできない。入口はオートロックが掛かっており、インターホンを押して向こうから解錠するか、合いかぎを使うこと以外で入ることが出来ない。
―――こうしてビジネスホテルとラーメン屋は持ちもたれずの関係だが、それは裏の思惑もあることを忘れてはいけない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます