第4話、子ども扱いすんじゃねえよ!

50mほど歩いたところで、広場に出た。

これよりモンスター出現と書かれたゲートがある。


「ちょっとトイレに行ってくるわね。

あっ、私はホットコーヒーで」


「あたしもホットで。

タケルは?」


「同じでいいです」


「無理しないで、ミルクや炭酸系のドリンクもあるぞ」


「子供扱いしないでください」


「いや、生後3か月は立派な子供だろう」


「ぐっ……」


「だが、10才だとしても、犯すって発想は無いよな。

まだ、チンチンも起たないだろうに……」


「……」


「まあ、ハゲの件はあたしの落ち度だ。

詫びておく、すまなかった。

それで収まらなかったら、セックスの相手くらい何時でもしてやるよ」


「お待たせしました。

ホットコーヒー三つでございます」


「ああ、ありがとう」


「それと、15才未満との性行為は犯罪になりますので、ご注意くださいね」


「ああ、わかっている。

だが、こんな会話までモニターされるのかよ」


「ここはサキ&ヨーコの空間ですから、特別なんですよ」


「ああ、そうだったな」


「サキ&ヨーコって何ですか?」


「世界に癒しをもたらした先人だ。

特に子供に対する犯罪行為には厳しく、不幸な子供を救済した人たちだよ。

つまり、お前が庇護対象だと認められたって事だな」


「なんか、微妙な感じですね。

もしも、僕がオミナさんを無理やり犯した場合、罰せられるのは……」


「ああ、あたしの方だ。

だが、この話はここまでだ。

彼女たちは汎用ゴーレムだが、あたしに勝ち目はない。

見ろ、あの目を。明らかに怒りを感じる」


そこにシラン姉さんが帰ってきた。

コーヒーを飲みながら、簡単にパーティー構成を打ち合わせて、最初は狩人のジョブをセットすることにした。

武器は短剣とスリングショットだ。


オミナさんを先頭に、2番手が俺でシラン姉さんが後ろを受け持つ。

俺たちのパーティーはゲートの先へ進んだ。



迷宮に挑戦する前の、俺の実ステータスはこうなっていた。


【タケル・モリビト・NJP】


種族:エルフ

年齢:10

生命力:100

魔力:100

知力:100

筋力:100

ジョブクラス:

◇遊び人 H、白技師 H、白鍛冶師H、白魔物使H

・白戦士 H、白格闘家H、白騎士 H、白魔剣士H

○白狩人 H、白隠密 H、白忍者 H、白暗殺者H

・白魔法士H、白死人使H

・白僧侶 H、白治癒師H、白賢者 H

・水精霊士H


スキル:<1秒の福音><強奪><報酬選択><偽装>

ジョブスキル:<筋力強化><集中力強化>

称号:<孟宗竹から生まれた赤子><獣人を犯すと誓った者>


ジョブクラスの”○”は、アクティブジョブで、偽装ステータスには左端が表示される。

”◇”は、パッシブジョブで、常時発動状態にある。

先頭の記号は、横一列に効果があり、並び替えも可能である。つまり、その気があれば全部をアクティブにすることも可能となっている。

ジョブやスキルが多くても、各能力値は年齢相応であるため、パーティー戦はありがたい。

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