第76話ミニスカート
「斉藤君、あのふしだらな洋服はなんだね」
「ミニスカートです」
今日は斉藤と永倉が街中を歩いている。永倉には刺激が強すぎるようだ。
永倉は女子の服装を見て
「街でその様子なら夏の砂浜など、永倉さんは
斉藤から見ると、永倉は
「永倉さんは力み過ぎている様に思えます。もっと力を抜いてみればどうです」
「斉藤君は若いから大丈夫なのだ。俺には現代の世が嫌いだ」
「永倉さん、私に案が有ります」
「なんだね斉藤君」
「街の可愛い女子に声を掛けるのです」
なにっと永倉は怒りを斉藤に向けた。
「冗談ですよ」
斉藤は発言を撤回した。この
「少々早い時間ですが酒などどうですか」
「それなら良い」
早くから店を開けている店へ入った。二人でビールと肴を適当に見繕って注文した。
「永倉さん、そのようでは心身が持ちませんよ」
斉藤なりの心使いだった。しかしビールを持ってきた女給がミニスカートであった。かなり際どい。
「斉藤君、ここは一体どういう店だ!」
「見ての通り、女給を眺めて楽しむ店です」
「俺をからかっているのか!」
店の中が静まり返った。しばらくして賑やかになったのを見ると、さして周囲も気にしていなかったようだ。
「永倉さん、その
少しやり過ぎたかと思い、店を出た。
「今度はどんな店だ」
「美味い酒を出すところですよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます