第3話差料
「成程あいわかりました」
チヨはそう答えた。
「貴方が新選組の局長、近藤勇だとするならばお見せ頂きたいものが有ります」
「それは何ですかな」
「
近藤を名乗る男は床に置いてある刀に手を伸ばした。もし本物の近藤勇ならばその刀は
「はい、有難うございました」
刀装を組み立て男、近藤勇に返した。
「どう思われましたかな」
「間違いなく虎徹です」
「贋作など差料にするはずはないでしょう」
近藤は自信のある表情を浮かべた。
「少し席を外します。茶をもってきます。楽にしてください」
チヨは詩織に茶の用意を指示し、小野田家一同を居間まで戻した。
「ありゃ本物だよ、間違いない、見事な虎徹だよ」
どうしたものかねぇ、とチヨは言った。
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