天国からの手紙

いつからか私の前には闇が広がっていて

光は遠ざかっていくばかり

誰か助けてと願っても日付ときは移ってく

そんな瞬間見知らぬ人が道しるべとなって

光へと引きずり出してくれた

でもその光はまぶしすぎて

前に進めないんだ

君は私の心を読んだかのように

「少しずつでいいんだ

一歩の大きさは違くていいんだ

前に進めれば」と言った

その時の笑顔が刻み込まれ

突き動かしてくれた

いつもそばで支えてくれる君に

恋をしていたんだ


幾年か経ったある日君はこつぜんと姿を消した

「どこにいるの

出てきてよ

君がいないとなにもできないんだ」

私は泣き続けた

なにかわからないかと声をかけても

はぐらかすばかりで教えてくれない

「ねえなにを隠しているの」

ある人に聞いた

「話してはならないことなんだ」

「なんで私はだめなの?」

「それが彼の意志だから」

ねえ君はどこにいるの

お願いだから早く出てきてよ

みんなの中で君はもういないと噂を聞いた

嘘だよね

もう一度君の笑顔に会いたいの

まだ気持ちを伝えてないよ

いつまでもあなたのそばにいたいよ

お願いだから会いに来て


いくつか夜を越えたころ

君の家族が会いに来た

その手に持たれたひとつの手紙

それは君から私宛のものでした

『隠してごめん

僕は病気でもう空にいる頃だろう

君の笑顔が好きだった

君は幸せになってね

サヨナラ』

私は望み通りできるかな

頑張ってみるよ

サヨナラ

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