悪魔のバラ

私の心に入って

夏の日のように溶けて

むしばんで

襲って

最期の時までともに


この存在は

私をいつまでもおかしくするもの

ずっと消えない印象イメージ

居座り続ける

なんでもかんでも食べては

吐き出すような人間かいぶつでも

その瞳には抗えないから

私の心に入って

夏の日のように溶けて

むしばんで

襲って

最期の時まで

ずっと変わらない感情ものがいるから


何光年経っても

存在が消えても

ずっと残る匂い

それは悪魔そのもの

きれいな花を咲かせ

危険な棘をもつバラのように

妖艶な笑顔を見せれば

襲ってくる

私の心に入って

冬の日のように凍って

絡めて

取り込んで

最期の時までともに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る