第101話(【逆戦闘リバース・ファイト】)



「はい、皆さん。次の戦いの準備が出来ましたので、私に着いてきて下さい」



──もう次の戦いかよ………あのセイナだけではなくて、あんな規格外な子供達ヤバイ奴らがいるなんてついてないぜ。………だけど、例え奴等に勝てないとしても折角此処まで勝ち上がったんだ。行ける所まで行ってやる!!


──俺、この大会が終われば故郷の警備の仕事をしよう。此処である程度結果を出せば学問が出来ない俺でも何とかなるだろう…………次の戦いでセイナソロの上級冒険者あの子供達規格外なガキ共と戦うことになれば、俺の実力ではとても勝つのは無理だからな…………


───どうか、どうか次の戦いでとは戦うことがありませんように!!……………幾ら自分の腕に自信があってこの大会に参加したとしても!あんな力を持つ者達と戦うのは自殺行為だ!!でも、大会を優勝するのは既に諦めているが、何とか上位10人の中に入って、国王様から騎士にしてもらうんだ!!


「(何か、殆どの大会参加者が祈るように歩いている……)」


「…………フンッ!(腰抜けが……)」



次の戦いに向かう為に大会の係の後ろを歩く大会参加者達。


大会参加者達は自分の腕に自信がある者達だが、今までの戦いで噂通りの力を見せたソロで上級冒険者のセイナと、固有技能保持者であり規格外なイルマと鍛えてきたメラ達達の力にはとても敵わないと実感していた。


その為、セイナとイルマ達以外の大会参加者達は大会を優勝するのは無理だと諦めて、次の戦いはやれる所までやるっと気合いを入れる者や今後に向けた自分のアピールの場にする者、上位10名の中に入っては騎士の座を狙う者等各々違う目的を抱いて次の戦いに挑む。


そんな他の大会参加者達の祈る様子に、イルマは何を祈っているか理由が分からず首を傾げ、逆に理由が分かったセイナはそんな戦う前から勝利を諦めている者達のことを戦う価値も無いと見下す。


そして………



「次の戦いを御待ちになった観客の皆様!御待たせしました!!次の戦いの準備が漸く出来ましたので、これより次の戦いを始めます!!」


大会参加者達が闘技場の舞台に着いたと同時に大会実況者が大きな声で次の戦いを始めると告げる。



「10闘士選定大会、第3種目の戦いは───────これだぁ!!!」


「「「「「ッ!?」」」」」



大会実況者の合図と共に闘技場に2種目でも使われた文字を映写する魔道具が大会第3種目の戦いの内容が映し出された。








──────────────────

"10闘士選定大会"第3種目!!


逆戦闘!リバース・ファイト

自分が得意な戦闘手段と逆な戦闘手段での戦闘!特殊な魔道人形であるゴーレムと不得意な戦闘手段で用意されたゴーレムを打ち倒す。



ルールは3つ!


①戦闘は必ず自分の不得意な戦闘手段で行うこと。


②勝利条件は、制限時間の10分間の間でゴーレムを舞台の上から落とし場外にするか破壊する等、ゴーレムを無力化すること。


③敗北条件は、ゴーレムに敗北する、棄権、制限時間を過ぎても勝利条件が未達成、自身が場外してしまう、ルールを違反してしまうこと。


大会参加者達は上記のルールを守った上で勝ち上がれ!!


──────────────────




「──ッ、だいぶ厳しい戦いになりそうだ(大会が用意したゴーレム………映し出されている内容通り普通のゴーレムとは違い手強いだろうが、奴等セイナやあの子供達を相手よりかはマシだ)」


「なっ…………得意な戦闘手段と逆な戦闘手段で戦闘を行うだと!?」


「特殊なゴーレムって、何が特殊なんだ?」


「ゴーレムの強さはどれくらいだ!!」


「得意な戦闘手段って言っても、誰がそれを確かめることが出来るんだ!嘘を言って、自分が得意な戦闘手段で戦いをする者がいるかもしれないだろ!!」



───そうだそうだ!!実況、詳しく説明しろー!!


───早く説明して戦いを始めろー!!



魔道具により第3種目、【逆戦闘リバース・ファイト】の内容とルールが明かされた大会参加者や観客達は【逆戦闘リバース・ファイト】の詳しい説明を求める。一部の大会参加者達は、対戦相手がセイナやイルマ達ではなくてホッとしていた。



「OーK、OK。大会参加者達や観客の皆様の疑問はごもっとも。では、その希望に答えて大会第3種目【逆戦闘リバース・ファイト】の詳しい説明を行うぞ!!」


─────────────────


・ゴーレムの特殊について⇒対戦相手の得意分野とは逆の戦闘スタイルで戦闘を行う仕様となっている。


・ゴーレムの強さ⇒魔物ランクに表すとCランクに近い強さ。


・得意な戦闘手段の確認⇒対戦前に参加者から得意な戦闘手段の聞き取りと、ゴーレムの戦闘スタイルから真偽を確認する。



─────────────────


「─────これが皆が求めた質問の答えだ!これで疑問は全部解けたか?なら、時間は有限なこともあり早速戦いを始めてもらうぞ!!」


そう言って大会実況者は呼ばれた者から舞台の上に上がれ、っと大会参加者達に呼び掛ける。


「このルールなら俺は闘気や近接攻撃が封じられるのかよ。なら養成所で会得した無属性魔法で戦うしかないか!」


「不味いわね。私の場合、魔法を封じられたらCランク相当の相手に勝ち目は薄いわ。魔力を使うことにはなるけど、技能である≪魔刃≫や≪魔力活性≫は使えるのかしら?」


「…………私もメラと同じで魔法が使えないのは不味い。せめて魔力は使うけど技能だけは使えないと………」



無属性魔法だけになるが戦闘手段があるダンとは違い、メラとシーラは魔法が主体の戦闘スタイルなので、魔力は使うが技能だけでも使えないとCランク相当のゴーレム相手では勝ち目が薄いこともあり、大会の係の者に魔力を使うが技能ならルール違反ではないか確認に向かう。


そのメラとシーラの行動を見た他の大会参加者達は、メラとシーラと同じく得意な戦闘手段以外では勝ち目が薄い者達、近接が得意な者は遠距離戦闘に使う武器や魔法以外の弓等遠距離を武器を使う者は魔法なら問題ないかと大会の係の者に確認に向かう。



「(あれ………?僕の場合はどうなるんだろう?近接も遠距離戦、物理に魔法全てを満遍なく使えて、不得意分野が無い場合はどうなるんだ?)」


『(確かに。イルマさんの場合、近接に遠距離、物理に魔法とどれも満遍なく使える上に全て高い水準で扱うことが出来るからこの【逆戦闘リバース・ファイト】のルールが適用されないですね)』


そんな者達とは違いイルマはどんな状況でも戦えるように、近接に遠距離、物理に魔法全てに置いて満遍なく使えて不得意な戦闘手段が無いことに問題がないのかと考える。

そのイルマに取り憑いているミルンはルール違反の前にルールが意味を為していないとイルマの中で答える。



「───大会参加者、ガロン!得意な戦闘手段を答えた後、舞台の上に上がれ!」


「俺からか!?………クソッ、戦いの1番手なんてついてないぜ!───俺は剣で近接戦闘が得意だ。だから遠距離戦を行う為に遠距離武器を貸してくれ!」


「ふむ。剣に近接戦闘が得意………よし。ならこの中から好きな遠距離武器を使え」


「この中からか?あ~………ならこれでいい」



大会の係の者から呼ばれた大会参加者の1人である大柄な身体を持つ男ガロンは、自分が最初の挑戦者であることを悪態を吐きながらも大会の係の者に自分が剣による近接戦闘が得意なことを伝えた後、大会の係の者から遠距離武器を貸して貰い舞台の上に上がる。








そして………


──ドォオオオオーーンッ!!


「場外!場外によりガロン、敗北!」


逆戦闘リバース・ファイト】の最初の挑戦者であるガロンは、自分の不得意な戦闘手段でゴーレムと戦った結果ゴーレムを倒すことは出来ず、逆に不得意な戦闘手段で戦闘を行って戸惑っている所をゴーレムの重い攻撃の一撃をその身に食らい、結果身体を吹き飛ばされては場外になり敗北する。



────おおっ!!あのゴーレムの攻撃何て重たい一撃なんだ!!あの大柄な参加者の男を一撃で吹き飛ばしたぞ!?


───それだけじゃないぞ!あのゴーレム、あのガロンって奴がどんなに遠距離武器に攻撃してもビクともしない防御力も凄いぞ!!



「…………マジかよ。あの大柄な男を一撃で吹き飛ばすだと?不得意な戦闘で戦闘を行わないといけない上に、対戦相手のゴーレムの攻撃力が洒落になっていないぞ……」


「……………終わった」


「なんだよあのゴーレムの強さ!?大柄な男を一撃で吹き飛ばす力!幾ら攻撃してもビクともしない防御力!あれがCランク相当の強さかよ!?」


最初にゴーレムと戦ったガロンの戦いを観戦してた大会参加者達は、盛り上がっている観客達とは違いどうすればあのゴーレム相手に不得意な戦闘手段で勝利することが出来るのかと、勝ち目が薄いこともあり暗い空気を漂わせていた。



「─────ゴーレムの戦闘不能!!」


そしてその後大会参加者達が次々とゴーレム相手に敗北していき、大会参加者達の中で暗い空気を漂わせていた時、ある大会参加者がゴーレム相手に不得意な戦闘手段での戦闘でもゴーレムの身体を破壊しては勝利を収める。


「フンッ!例え剣や弓の物理攻撃が使えなくても俺には魔法がある!ソロで活動するには色々戦闘手段を確保していないといけないからな」


そう、ある大会参加者とはセイナのことである。


セイナは得意な剣と弓の物理攻撃がルールによって封じられるが、普段余り使わない魔法もソロの冒険者として活動する上では鍛えていた関係でかなり使えることもあり、自分の戦闘スタイルに応じて戦闘スタイルを変えてくるゴーレム相手にも問題なく戦闘を行い、ゴーレムを魔法で破壊して勝利を収める。



───《ウォオオオオーー!!!》


───凄いぞーセイナー!!!


───流石"百弾の"2つ名を持つ者だぁー!!


───弓以外に魔法でも"百弾"かの様な攻撃の嵐を放つなんて!?


───あのゴーレム相手に余裕の姿!これが上級冒険者!!?



セイナの戦いに闘技場にいた観客達が沸き立つ!


「(フンッ!───どうだ!これが俺の実力だ!)」


セイナはそんな自分の戦いで沸き立つ観客達を気にせず、自分の実力をイルマ達に誇るように視線を送る。


《カッチーン!!》


そんなセイナの視線に、イルマ達はイルマ以外頭にきた。


「俺達もいくぞッ!!」


「ええ……!!相手が上級冒険者であろうとも負けないわッ!!」


「…………絶対私達もゴーレムに勝つ………!!」


「(………あーーあ。皆火が着いてもう今何言っても止まらないね。これは苦手な戦闘手段での戦闘でも、対戦相手のゴーレムが悲惨な目に合いそうだ………)」


『(………私、皆さんが自分の力の限りをゴーレムにぶつけてゴーレムが破壊されたり吹き飛ぶ未来しか見えません………)』







《ダダダッ!オラァ!喰らえ"波動弾"ッ!!》


───ドオオオォォーーーーーンッ!!!!



イルマとミルンの予想通り、セイナからの挑発にメラ達はダンは属性魔法である波動弾を循環術で威力を高めてゴーレムにぶつけてはゴーレムの身体を破壊しながら場外に吹き飛ばす。



《スゥーーー切り刻みなさいッ!"魔刃"ーー!》


────ガシャッ、ガシャッ、ガシャッ!ガシャーーンッ!


そしてメラは、大会の係の者から魔力を使うが技能なら使ってもいいと許可を貰ったこともあり、技能≪循環術≫で魔力を高めたその上で技能≪魔力活性≫で更に魔力を活性化させ、その高めた魔力を技能≪魔刃≫を発動させてゴーレムを切り刻む。



《────技能"体術"………殴り…………倒すッ!!!》


───ガシャーーンッ!!


シーラもメラと同じく技能≪循環術≫と技能≪魔力活性≫を発動させて、その高めた魔力で肉体を強化した後技能≪体術≫でゴーレムを魔力強化のゴリ押しで殴り倒す。


シーラの小さな身体でゴーレムを魔力強化のゴリ押しで殴り倒す光景は、怒りから力を発揮するメラ達の中で特にその戦いを観戦してた者達の心に恐怖を抱かせた。





怒りの力でゴーレムを問題なく過剰な力で破壊して倒したメラ達。


ゴーレムを倒したメラ達は、自分達に挑発してきたセイナに同じようにどうだ!っと挑発し返す。

セイナは自分がしたことをそのままメラ達にやり返されたことにより怒りの感情を露にする。


───バチッ、バチッ!バチッ!


メラ達とセイナが視線でぶつかり合っている際……イルマはもう知~らないっと怒りで火が着いた仲間の行動を止めることが出来ないと諦めて自分の戦いを始めることにした。(勿論イルマに取り憑いているミルンは、直接メラ達のことを止めることが出来ないことやイルマと同様止めれないと諦めて念話で呼び掛けることはしなかった)



「───おっ?次のゴーレムへの挑戦者は子供4人組の最後の1人か!」


「───すいませーん!ちょっといいですかー?」


「???」


「この【逆戦闘リバース・ファイト】のルール何ですが、僕は得意も不得意な戦闘手段も無いのですが………この場合はどうなるんですか?」


「はあっ!?……………得意分野も、不得意な分野も無い…………だと!?」


「はい(やっぱり驚いて戸惑っているね。普通、不得意な分野が無いように鍛えていても得意な戦闘手段があるからなぁ~このような場合は想定されてないんだろうな~)」


───得意分野だけじゃなく不得意な分野も無い?


───そんな奴いるのか!?普通じゃ考えられないことだぞ!!


───それならあいつだけ何の制限もなく戦うことが出来るって話じゃねぇか!そんなの狡いだろ!


───そうだそうだ!そんなの公平じゃねぇぞ!何とかしろよ!



「………少し時間をもらうぞ」


「……どうぞ」


イルマの得意分野に不得意分野もないという普通なら考えられないカミングアウトに大会関係者は混乱する。そしてイルマだけが何の制限もなく戦えることに公平じゃないと観客達が騒ぐこともあり、イルマに時間を取ることを伝え大会関係者達は対応を検討する。



「(………どんな結果になるんだろ?1人だけのイレギュラーだからなぁ~)」



大会関係者が自分への対応を検討している姿を見ながらイルマはどういう対応がされるのかと不安を覚える。

なら黙っていたらよかったいいのでは?と思うが、それはそれで後でこの事実がゴーレムの戦闘スタイルから発覚した時、その方がリスクがあると思いイルマは正直に伝えた。


ただ自分1人だけがイレギュラーな事態だけに、大会関係者達が急な対応を求められて1人だけ難易度がおかしくなったりしたらまだ大会が続くこともあって後の戦いに響く事態になるのは避けたいとイルマは思うのであった。






「どうする?こんな場合は想定していたか?」


「するわけ無いだろ。得意な戦闘分野も、不得意な戦闘分野も無いなんて普通あり得ないことなんだぞ!」


「確かに。だったらどうする?」


「そうですね………なら彼には何時も違う武器で戦闘をしてもらうのはどうでしょう?それなら他の参加者と一緒で普段通りの戦闘が出来ないかと」


「…………駄目だ。それだと彼が普段使う武器では無いのか真偽の確認が我々では出来ない。イルマという大会参加者だが、1つ前の種目の力を考えると彼の言う通り不得意な戦闘分野が無いであれば武器が違う位でそこまで戦闘に影響が無いと考える。それにそれだとこの第3種目の定義に該当しない」


「駄目ですか………」


「他に案は無いのか!」


「他に…………」


「他に………何か………」


「「「う~~~~ん…………」」」




イルマへの対応について、大会関係者達は中々対応が決まらず頭を悩ます。



「…………すみません、ちょっといいですか?」


「っ!何だ、何か他の案が有るのか!?」


そんな中、大会関係者の1人が声を上げ他の者は何か案が有るのかと一斉に顔を向ける。


「ちょっと他の参加者達が受けた第3種目と違う形になるのですが私に考えが有ります」


「違う形?」


「何だ?取り敢えず話してくれ」


「はい。それはですね─────」


その案について皆は耳を傾けて話を聞く。







「─────それでいこう。確かに他の参加者達と違う形になるが、あのイルマという大会参加者の力を考えるとそれぐらいでないと、他の参加者達と同じ難易度の種目にならない」


「ならこの案を採用でいいですか?」


「「「異議なし」」」


「うむ。よし、ではこの案を採用して彼には違う形の【逆戦闘リバース・ファイト】をして貰おう」



大会関係者達は少しの間どう対応するか検討した後、イルマへの第3種目の対応の答えを出す。























◇◆◇◆


「──────皆様御待たせしました!協議の結果異例ですが、このイルマという大会参加者がこの【逆戦闘リバース・ファイト】におけるルールに該当しない力を持っていることから、特別にルールを変更して今用意出来るだけゴーレム、20体のゴーレムを相手に戦いを行ってもらうことになりました!!」


───オイ、オイオイ、幾ら何でもそれは無茶だろ!


───公平にしろと言ったが、それはまた違うだろ?


───そうだ!そんなの勝てる訳無いだろ!?勝敗が分かりきった戦いを観ても面白くないんだよっ!!


「はい、観客の皆様の声はごもっとも!なので、今回に限り勝敗は別にします。勝利条件に制限時間内まで舞台の上で耐えることが出来た勝利を加え、敗北条件にはゴーレムを倒すことは除外します!」


───う~ん、倒すんじゃなくて耐えることなら出来るか?


───いや、それでもCランク相当のゴーレムを20体を相手だぞ?厳しいだろ!


───でも、倒すじゃなくて耐えるだけでもいいなら舞台の上で逃げるのも戦略としてありならいけるんじゃないか?


───………確かにそれならいけるか?それに見応えはありそうだな。


───いいぞ!それなら面白そうだ!!


「それと追加で、今までの大会参加者達へは対戦相手の戦闘スタイルによって武器をしてましたが今回のゴーレムは武器の使用しません。逆にイルマ参加者の武器の使用は有りで、多数対1人、武装と素手という形で【逆戦闘リバース・ファイト】を実現してイルマ参加者は戦いを行ってもらいます!!」


───おおっ、それなら更に面白そうだ!!


───いいぞ!確かにそれも【逆戦闘リバース・ファイト】だ!!




「では、皆様の理解も頂けたことで有りますし、このルールでイルマ参加者には【逆戦闘リバース・ファイト】を行って貰うぜ!!イルマ参加者!お前もこれで問題ないか?」


「はい。それで問題無いです」

(成る程………そんな形で【逆戦闘リバース・ファイト】を実現してきたか~。面白そうだ。それにその形なら技能の練習にもなりそうだな)




大会実況者のイルマへの対応に、観客達もイルマも理解と納得わしたことで大会実況者はイルマの戦いを始める合図を行う。


「よ~~し!全員の理解た納得したことだし、特別な形になるが【逆戦闘リバース・ファイト】を始めるぜ!!」


そしてイルマだけだが、別の形の【逆戦闘リバース・ファイト】が始まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る