第27話 八戸黒龍の使い手
風鬼、水鬼、金鬼にやられた
「男は
「女はどうするのよ? 私はコイツら嫌いだから私にやらせてよ。いい体してるし食べるのもアリなんじゃない」
「や…やめて。助けて…お兄ちゃん」
だが
「こっちの女もよ!」
そして
「てめぇ、このクソ野郎!
「ガハハハ。ぶっ殺す? この俺様に負けたお前がか? 言葉と実力が伴ってない負け犬の分際で調子に乗るんじゃねよ。おい、女。コイツがここで死ぬのを黙って見てろ!」
(確かに俺の実力では、倒すことは出来へん。もっと強ーないとアカンのに。このままでは…)
徐々に
「
「はいはい、黙って見てろって言われたわよね」
「こっちの男も死んだのか? もう動かなくなったか。この程度で根性のないやつめ」
「こっちの女も駄目ね。完全にイっちゃってる。さて次はこの女もね」
「ヒッ! やめて! 誰か助けて…まだ死にたくないよ! 誰でもいいから助けてよ…」
(地獄だ…。また俺の目の前で地獄絵図が描かれている。もう…やめてくれ)
「おい、それより
「確かに遅いな。俺様が見てこようか?」
「別に良いんじゃない? どうせそのうち戻ってくるわよ」
かまいたちで裂かれた体は、服と地面を赤く染め上げてきた。
——痛みも何もかも忘れて。
「俺は…逃げない! もう逃げたりはしない!」
「なんだお前? 死に損ないが。今すぐ死にたいのか? いいだろう。俺様がぶっ殺してやる」
しかし、
地面に寝転がった
そのとき
倒れていた
(まさか…
「おい、コイツやべぇんじゃないか?」
強気の四鬼も少し怖気ついているのか、足が固まっている。
「ここは逃げた方がいい! おい土産を持って逃げるぞ!」
「
「アイツなら問題ない! ここで死ぬわけにはいかない」
「睦式・
辺りに藤の花が舞い始める。
「これは…
巨大な龍が姿を現す。それは以前みたものとは圧倒的に違った。その龍には生命を感じられる。本物の龍を見ている気分になるほどの威圧感があるのだ。
そして龍の下に立っているのは、スーツ姿の一人の男性と
「あの男。まさか
「あいつも強者なのか⁉︎ なら俺様に殺らせてくれよ!」
「そんなことより、あの龍はなんのよ。もう一人の男、嫌な感じがビリビリ伝わってくるわよ」
「
「わかりました。お願いします」
「さて、あなた方に軽量の余地はもはや皆無ですね。残念ですがここで散るしかないようです。裁きを大人しく受けてください」
男性は
「次です」
その指の先にいるのは
「お前強いな! 俺様は強い奴は大歓迎だ! 俺様と戦え!」
「残念ですが、あなた達のようさ穢れた存在と同じ空気を日々吸っているのです。せめて外の世界では新鮮な空気を吸いたいものです」
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