第28話 魂を売った者たちの末路
「
「愚問ですね。無事に見えますか?」
「だろうね。止血はするからちょっと待ってて。あくまで応急処置に過ぎないから、早く
その隣りでは
「気を失っているだけか。酷く絞められた後はあるが無事で良かったよ」
「
「あれは
齢四十歳にして、
「あまり時間をかけて勝負するのは、好みじゃないのですよ。短期決戦といきます。
だが…その鋼鉄のような体を噛みちぎることはできない。
「ガハハハッ! この程度の攻撃で俺様の破壊出来ると思うなよ!」
「次はお前の番だ!」
その一撃、一撃が全力。当たればダメージはかなり大きいのがわかる。だがその分大振りな攻撃は躱すことも容易だ。
しかし
「オラオラ、どうした⁉︎ 俺様の攻撃を避けるので精一杯なのか!」
(ここまで堅い
本来なら睦式・
しかし、
固有術式・
これは全ての霊力消費を四分の一までに抑えることができる。故に睦式・
(
「何であの龍を召喚しないんだ?」
何も知らない
「
「まさか…もう勝てないとかじゃ?」
「いやまだ勝機はあるよ」
「え?」
「その身体も霊力をぶつけ続けたらいずれは壊れる! 呪力の鎧のようなものだよね」
「なるほど。
「えぇ。
「何だ? 今度はお前か? 俺様は強者にしか興味がないだ! 雑魚は退いてろ!」
「それはやってみないとわからないよ」
(これはこれで地味に痛いね。でもコイツは理解していない。僕が同じ箇所を攻撃し続けていることを)
「おい雑魚! 逃げってばっかりでいないで俺様と拳を交えろ!」
「脳筋過ぎて困るね。脳みそも筋肉の塊みたいだね」
(そろそろ金鬼(きんき)の弱点が作れる頃かな?)
「
「えぇ。こっちの準備は出来ていますよ! 貴方の敗訴が確定しましたね。伍式・
「何故、俺様がこんな雑魚どもに…?」
「君が雑魚だったね。その自信が招いた結果だよ」
「クソっ…が」
倒れた
「どうして…? なんで
「まさか…他の鬼も…
「なんてことだ。こんなことがあるなんて」
「どうやらこの人のことを知ってるようだね。
ここから怪異師の戦いは、激化を辿るのであった。
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