第21話 小野江賢人
—午前10:30—
市内を三時間走り回り、
プルルルル…。
「えっ⁉︎ おったって!」
「それが、
「
ガラッ—!
部屋の中で、
「やぁ!
「ご、ご無沙汰しとります」
「あはは。相変わらず嫌われてるなぁ!」
【
年齢は27歳で、怪異師としての腕は折り紙付きである。
「別に嫌ってるワケやないけど。
「いいよ。いいよ。変に気を遣わなくても。父の態度も良いもんじゃないからね。仕方ないと思ってるよ」
「あの…それで…見つけてくれはった人は?」
「あぁ、彼の事かい? 道で倒れているのを見つけてね。意識を失っているだけで、命に別状はなかったよ」
その言葉を聞いて、
「で…でも、何でここへ連れてきはたん?」
「何でって? 彼は怪異師なんだろ? 知り合いじゃなかったの?」
「えっ? この人怪異師なん? そんなんウチ知らんで?」
「あれ、知らない人? ただ彼からは特別な力が見えるから怪異師かと。ただ僕も見たいことない子だから、安倍家へ連れて行こうと思ったけど、僕たち嫌われてるだろ。
「そうなんや」
「それで、何にも知らない
「なるほどね。
「あと…なんで
「何にも聞いてないんだね。父さんから事情は聞いてるからね。手伝いに行けって言われて。僕もたまたま奈良に出張してたのもあるし、これは大問題でもあるから、是非手伝わせてもらうよ」
「全然聞かされてへん。言うてくれても良かったのに」
「とにかく
「う…うん。わかったわ」
「あっ!
「
疑問に思いながら、
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