第4話 怪異師と天皇
俺は何故かとある神社の前にいる。
京都で有名な神社といえば、八坂神社や伏見稲荷大社、平安神宮だ。
この神社の名は…『晴明神社』
(晴明神社? 確か…【
「入るぞ。父に呼ばれているんだろ?」
安倍は
(というより…はぁ? この人がお父さんだと⁉︎ どう見ても俺ら変わらない見た目じゃねぇか⁉︎ 二十代半の顔だぞ!)
男は
「あれ?
安倍の名前は
心の中で
「友人ではない。父の客人だ」
「私の? あー今朝の子か!」
「どうも。今朝はありがとうございました。えっと…名前も言ってませんでしたよね? 俺は【
「
【安倍晴明】
日本史実の中で平安時代に活躍した陰陽師として知られている。
しかしその実態は事実でない。
本当の史実を知る者は存在しない。
彼らはその子孫である。
「やっぱりそうなんですね!」
「それより
「コイツと同じ学校だったんだ。帰り道、後をつけて来るから尋問したら、ここに呼ばれてるって言うから
「なるほど。なら好都合だ。
「俺も? 何故?」
「いいから聞くんだ!」
さっきまで
「今から言うことは
「我々の本職は
怪異師とは平安時代に最も活躍した霊媒師のようなものだ。人知を超えた力を持ち、妖怪や幽霊と戦ってきた。
安倍晴明は怪異師の祖であるが、史実として残ることはなく、陰陽師として語り継がれている。
平安時代には、飛鳥時代・奈良時代の倒し切れなかった
天皇は
六人は皇族と外戚に当たる人物であった。
しかし一人は激闘の末、命を落とし現代に残る怪異師は、安倍家を含めて六つの家となった。
関東に
近畿に安倍家、
東海に
安倍家を除いた家を
「実は天皇も怪異師なんだ。だがその力も一ヶ月もすれば使いこなすのは難しくなる存在に変わる。それにその力はその代で消える」
「天皇の本来のお役目は
(天皇の本来の役目が
「正確には怪異師ではなく、
(三貴神って確か、
月詠命はあまり登場はしなかったものの、天照御大神と須佐之男尊の兄弟である。
「
「歴史が好きなだけです」
(しかし天皇はどうやって戦っていたんだ?)
「三貴子と呼ばれる理由は、天皇が代々受け継いできた物を使って戦ってきたからなんだ」
「まさか…⁉︎」
「
三種の神器である。
それぞれの神が所有していた神器だ。
天照大御神は
月詠命は
須佐之男尊は
歴代天皇は、神の血を受け継ぎ三種の神器を駆使する力を持っていることから三貴子と呼ばれていたのだ。
(まさか…そんな歴史があったなんて。でもどうして天皇にその力が無くなるだ?)
「三種の神器を使うには条件があってね。それは男系天皇の血筋であること。後一ヶ月もすれば男系女性天皇へと変わるのは知ってるよね」
三種の神器を使役する力は、男系天皇にしかないというものであった。
初代から一二五代までは男系天皇ではあったが、一二六代目が男系女性天皇であり、結婚している相手が一般人であり、その力が潰えるのは確定している。
「まさか…皇位継承問題で反対してた理由って!?」
「いやー、
(そうか…だから。推古天皇や持統天皇の配偶者は皇族だったのか。中には独身を貫いた女性天皇もいたけど、それは男系天皇を守るためだったのか)
本物の三種の神器は、今も天皇が保有しているがこの五月に格所の神宮に保管されることになっている。それはあるモノを監視するためである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます