1章 11話 異変

俺は朝起きるといつもとは何か違う感じがした。

頭が痛いそれだけじゃない、体が重い。

ルシウスが原因でもない。

最初はただの風邪かと思っていた。

俺は制服に着替えてリビングに降りた。


「どうした圭?体調がすぐれてないようだが?」


親父は顔を見ただけで察した。

それにしてもあの親父の俺を見る時の気持ち悪い笑顔どうにかして欲しいんだが。そう、あの笑顔は某ネコ型ロボットの暖かい目で見られる感じだ。実に気持ちが悪い。しかもなぜ親父はここに居るんだ?仕事じゃないのかと思うのは今は辞めた。


「ああ、なんか頭いてーそれに体がやけに重い」


「無理すんなよ」


「ああ」


そうして俺は家を出て学校に向かった。

教室に向かうとそこには龍牙が立っていた。


「おい圭どうした?顔色悪いぞ」


「心配ないただの風邪だよ、風邪」


「移すなよ〜」


戯言を言うと龍牙は教室へ向かった。


「あの野郎〜人が体調悪いのに何が移すなよーだ!移してやろうかな」


後ろからアリサが肩を叩いてきた。


「あら圭どうしたの?」


「よう、アリサなんか体調悪いかも」


「無茶しちゃダメよ?この状況であんたが殺されたら元もこうもないわよ。」


「おう!まぁ休んどくわ」


「大丈夫か圭?さすがの俺でも治せねーぞ?」


「ああなんか普通の風邪じゃなさそう」


そうして何とか俺は6時間目まで乗り切り帰っている最中だった。


「うっ!!頭が痛てぇ!!胸の奥が苦しい!!」


突然張り裂けそうな胸の痛みと今にも爆発しそうな頭痛が襲った。


「おい大丈夫か圭っ!」


「心配ねぇよルシウス……なんかが起きる……」


俺は倒れた。

そして苦しみながら意識を失った。


「おい圭!圭どうしちまったんだ!」


圭が意識を失った?何が起きたのか分からなかった。

俺はアリサに今の状況を伝えようとした。

だがその瞬間、俺の意識もなくなった。


「圭のやつ遅いわね〜今日は体調が悪かったから車に乗せて連れて帰ろうと思ったのに〜」


私は圭を待つのを諦めて帰ろうとした時だった、旧校舎の方から眩い光が溢れ出した。

直視したら失明しそうな閃光に思わず私は目を閉じた。

私は光が消えた後なんだったんだろうと不思議に思ったが旧校舎の方には行かなかった。

私は玄関に行き靴を履き替えた。

そして門を出た時旧校舎が崩れた音がした。私は旧校舎の方に向かった。


「嘘でしょ?!なんで?」


私は驚きのあまり動けなかった。

だって破壊された旧校舎の前にいたのは圭だったから。

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