1章 7話 父親

ここ数日、能力のコントロールがうまくいかない。気を抜くとすぐに物を壊すにドッヂボールなんてしたらボールが物凄い速さで飛んでいく。今後この力をどうコントロールしようか悩んでいた時、突然ルシウスが話しかけてきた。


「そういえば圭の親ってどういう奴らなんだ?」


あのルシウスが急に親族の話をぶっかけてきた。


「母さんは俺が生まれた時に死んだんだ。父さんは今出張でいないから今は一人暮らしかな」


「そうなんだな。」


「でもよ、不思議なんだお前と出会う前からなんかソワソワしてたんだよ。なんて言うか力を入れようとすると変な感じになるんだよ。お前が俺に力を貸したからあんな腕が出てきたんだよな?あれってお前の力だろ?

「ちげえよ、俺は少し魔力を加えただけ。普通なら耐えられなくて腕がちぎれるぞww」


「マジかよ?!じゃああの時の腕はなんだったんだよ!でもまぁよく耐えたなー俺の腕〜さすが俺だな!」


「その台詞、陶芸家だったら壺割ってるぞ」


「ちょっと何言ってるか分からない」


「なんでわかんねぇんだよ」


「そんなことより俺はどうなっちまったんだ?」

俺は疑問に思ってた。

俺は本当に人間なのか?と。

(・・・・〜あ〜空気おいちぃ〜・・・)心の中でそう思った。

そして俺は親も俺と同じ力を持っているのかと疑問を持った。

俺は毎日が自分のことや友達のことより親のことで頭がいっぱいだった。

親は何者なのか俺は何なのかを考えるので精一杯だった。

「ただいま〜なんて言っても誰もいねーよな」


当然誰もいない。ただテンション上げて言ってみたかっただけだった。


「お前悲しいやつだな」


「うるせえ」


靴を脱ごうと下を向いた時見知らぬ靴があった。


「やっと帰ってきたな〜待ちくたびれたぞ」


「ん?聞き覚えのある声だな」


俺はリビングに向かった。

そこには親父が座っていた。

「お、親父?!」


リビングの前で俺は驚きカバンを落としてしまった。

そして親父は当たり前のようにソファーに寄り掛かり缶コーヒーを飲んでいた。


「こいつがお前の親父か」


「いつ帰ってきたんだよ」


「普通に会社員してたけど四日前にクビになって帰ってきちゃった!(ノ≧ڡ≦)☆」


「四日前?!(ノ≧ڡ≦)☆じゃねぇよ!」


「まぁお前がそろそろ力に目覚めたかなって思って帰ってきたんだよ。」


俺はこいつも知ってるのかよ・・・と思った。


「親父は俺が普通じゃないこと知ってたんだな」


「ああ、俺が帰ってきたのはお前に全て話す時が来たと思ってな」


アリサと同様にすべてを知っている素振りだった。2度目だがやっぱり気持ち悪いと思った。


「そうか、なら教えてくれ俺が何なのか。親父や母さんが何者なのかを。」


こうして親父と再会できた俺。

そしてこの後俺は衝撃的な真実を聞く。

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