一人で寝るのは
私も
その一方で、私達の在り方が正しいとは言わない。
でも、他人にそれを否定されるいわれもない。
ダンナが死んで何もかも嫌になったこともあったけど、今はもう.ダンナと結婚して良かったと感じている。
「そろそろ寝ようか」
私が声をかけると、
「そうだね」
と応えて、パソコンを終了させた。
ダンナと一緒に寝てたダブルベッドに、今は、
ダンナが生きてた頃はさすがに
「一緒に寝ていい?」
と訊いてきたんだ。それから、ダンナが家にいる間は、私とダンナはベッドで
ダンナが入院すると、私と二人でベッドに寝た。
彼女がいてくれたことは、本当に救いだった。
ただ、私と
本人はどんどんやつれていってたのにさ。
だからつい、訊いたんだよ。
「怖くないの? どうしてそんなに平気そうにしてられるの? 怖いんなら怖いって言ってよ!」
ってさ。
なのに彼は、
「怖いね。確かに怖い。だけどさ、その怖さは、君と
そんな風に言われて、私は、つい、
「ふざけないで! そんなのおかしいよ! あなたが死ななきゃいけない理由なんてないじゃない! それなのにこんなことになって、私と
ってさ。すると彼は、悲しそうに微笑んだだけだった。
それがまたたまらなくて、私は、なにも言えなくなってしまった。
それからも、結局、彼は、ほとんど泣き喚いたり感情的になったりせずに、息を引き取ったんだ。
一応、ホントのホント、最後の方、意識が朦朧としてる中でだけ、呻いたり、赤ん坊がぐずってるような声を上げたりしてただけだった。
正直、彼が言う通り、私達に心配をかけたくなかったんだろうけど、逆に、『頼りにされてなかった』っていう気持ちになったりもしたよ。
それだけは、今でも恨んでる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます