#555
ウェディングを先頭に、ブレイクが敵を切り裂き、ラヴヘイトが打ち倒していく。
ジャガーはストリング帝国兵たちを指揮し、元
さらに上空からはミウムとサービス二人が、
現在の彼らがいるところは、バイオニクス共和国の出入り口があるゲートだ。
その周りに建物はなく、コンクリートの地面で覆い尽くされている。
《全部部隊に告ぐ、連中を街へ敵を入れるなよ》
その連合軍の最後尾にはメディスンがおり、戦局を
「即席で組んだわりにはなかなか踏ん張りますね」
その様子を、顔に包帯を巻いている女性――ドリスヴァンノッテンが感心していた。
纏っている法衣を見ればわかるが、彼女はイード·レイヴェンスクロフトの弟子の一人――
その隣には、先ほど共和国を襲ってきた男――岩のように大きな体を持つロダルテが表情を歪めて立っていた。
「しかし、数では我々が圧倒的に有利だ。時が経てばそのうち落ちることだろう」
ドリスヴァンノッテンとロダルテの後ろから、骸骨のように骨ばった顔をした男――エディモネッティがそう言う。
「あなたはそうは言いますが、エディモネッティ。どうやらそうもいかなそうですよ」
ドリスヴァンノッテンがそういう先には、前線で信者たちと戦っているハザードクラス三人の姿があった。
ウェディング、ブレイク、ラヴヘイトは凄まじい力――それぞれの能力をみせ、信者たちの猛攻を抑えながらけして先へと進ませないでいる。
ロダルテがそれを見て呻き声をあげ始めると、ドリスヴァンノッテンがそんな彼の大きな体を宥めるように撫でた。
「ハザードクラスか。やはり噂通りの
「では、私たちも向かうことにしましょうか?」
ドリスヴァンノッテンがそう言うと、彼女に撫でられていたロダルテがその身を震わせ始めた。
そんなロダルテを見たドリスヴァンノッテンは、さらに優しく彼を撫でる。
エディモネッティはそんな二人のほうを向き、その骸骨のような骨ばった顔の口角を上げた。
「まあ待て、ドリスヴァンノッテン。我々が出る前に、あの女社長から買った
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