#201
「おいミックス。服を買いに行くと言って入った店に、
「ああ、ここは
ユーザーの動きに合わせて衣服画像を表示させ、実物の衣服を
科学技術が
ミックスの説明を聞き、二人とも口を開けたままで店内に
「それで、私たちはあんたが
「なんかイヤそうだね……ヘルキャット」
「ごめんなさいミックスくん。ヘルキャットは、センスの無さそうなミックスくんに服を選ばれるのが正直不安って言いたいんですよ」
「アリアが思っていることじゃないのはわかるんだけど、もうちょっとオブラートに
ヘルキャットを
だが、ミックスは気持ちを切り替え、二人の服を選ぶのは自分ではないことを伝える。
そして、クリーンをバンッと前に出す。
「服を選ぶのはこのクリーンだから安心してよ」
すると、ヘルキャットとアリアが口々に――。
「あら安心。なんてたってハザードクラスの妹だものね」
「はい、ハザードクラスの妹さんなら安心です」
というのだった。
「いや……服選びとハザードクラスは関係なくない?」
ミックスは、二人がクリーンのセンスを信用する理由に首を
「じゃあ、二人とも今から試着するので自然な感じで立っていてください」
クリーンがそういうと、ヘルキャットとアリアはバーチャルミラーの前でカチコチに
初めての
「二人とも、もうちょっと力を抜きなよ」
横から口を
「う、うるさいッ! しょうがないだろ! 私たちはファッションとかそういう
「うぅ……
ミックスは、固まった表情のまま返事をする二人を見て、それ以上もう言葉をかけるのを止めた。
そんな彼にクリーンが近寄ってきて、ヘルキャットとアリアに聞こえないように耳打ちをする。
「ひょっとしとらミックスさんに見られているのも緊張する
ミックスは自分がいることで二人が緊張しているとは思わなかったが、クリーンの言われた通り、しばらくの間ここから
二人の買うものが決まり次第に声をかけるとのことだ。
「わかったよ、
そんな彼の後には、ニコと
店内をなんとなく歩いていくミックスたち。
夜も
並んでいるバーチャルミラーとレジカウンターにいる店員のドローンがいるだけだ。
それらを
ニコの言葉がわかるのか、二匹の犬はコクコクと
「うん? なにしてんの三匹とも?」
ミックスが声をかけると、ニコがビクッと身を
なんでもないと言いたいのだろう。
だが、その
「変なの、まあいいけど。あッ、クリーンが手を振っている。どうやら服が決まったみたいだよ。早く行こう」
しかし、ミックスは大して気にしてはおらず、ニコは安心感からか、はぁ~と息を
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