#120
プロコラットの言葉を聞いたミックスとジャガーは少し
そんな
「冗談じゃねぇよ。なあユダーティ」
プロコラットは笑いながら
話を振られたユダーティは、コクッと笑顔で
「えッホントなの!? ホントにホントに列車強盗するつもりだったのッ!?」
ミックスは笑ってこそいるが、
一方ジャガーのほうはただ
プロコラットはそんな二人を見ると、持っていたワインの
プロコラットは、七年前のバイオニクス共和国――
共和国による
その
「共和国の連中が来たことで、
七年前のバイオニクス共和国は、世界中の国へ戦争で勝って手に入れたストリング帝国の科学技術を、
プロコラットとユダーティのいた国もその一つだった。
だが、話はそれで終わらなかった。
「奴らは俺らの国に研究所を建てやがって、そこから
プロコラットの国が
バイオニクス共和国の科学者が、彼らの国に研究所を建てた。
なんでもその研究所では、両親を
その理由を
だが、そこでは勉強など教えずに、ただひたすら
中には
「毎日何人も死んでは
プロコラットが
ミックスは、ユダーティの全身と顔の傷は、そのときにつけられたものだと理解した。
研究所にいたユダーティは、脳のほうの実験はされなかったようだが、代わりに
その後、実験の
そして、当然実験体が
プロコラットはそのときに、研究所による両親のいない子供を
だが、幸か不幸か。
そのときに現れた宗教団体――。
「そんときなんだよ。俺がユダーティに
研究所は焼き払われ、永遠の破滅のメンバーが銃器を持って子供らを殺そうしている中――。
ユダーティは逃げ遅れた者や、自分よりも幼い子を守るために彼らの
プロコラットはそんな彼女の姿を見て、もうこの女しかいないと惚れてしまったらしい。
そのときのユダーティの立ち姿があまりにも美し過ぎて、今でも目に焼き付いて離れないようだ。
「どうだミックス、ジャガー!! ユダーティは優しくかわいくてキレイなだけじゃなく
プロコラットがユダーティを褒め続けるのは変わらない。
そして、彼の言葉に恥ずかしがるユダーティも変わらない。
見た目は怖いが、実に気さくで優しい二人にはかなり辛い過去があった。
だがミックスには、それでもこうやって幸せそうに笑い合っている二人の姿がとても
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