#119
それからもミックスたちはプロコラットと色々な話をした。
料理が
さらには他校の友人――兄や姉、ジャズやウェディング、そしてクリーン、ブレイク·ベルサウンド
「それに電気
「そうかよ! そりゃ動物好きのユダーティはぜひ会いたいよな!」
プロコラットに話を振られたユダーティは
どうやら本当に動物好きのようだ。
「プロコラットさんもユダーティさんも動物好きなんですか? それはぜひニコたちに会ってほしいな」
「というかよミックス。その“さん”つけて話すのやめようぜ。プロコラットでいいよ。もちろんユダーティのこともな」
ユダーティはプロコラットの言葉に
「わ、わかりました。プロコラット、ユ、ユダーティ……」
「よし、それでいい。いや、それがいいッ! お~い、ジャガーお前もだぞ~」
プロコラットに言われ、へ~いとやる気なく答えるジャガー。
そして、さらに
ジャガーはそんなミックスの様子を見ていて、彼がここまで他人に自分のことを話すのは
ミックスは別に人見知りというわけではないが、どちらかというと他人が話しているのを聞くほうなので、ここまで
それから――。
食堂車のカウンター席周辺はいつの
最初こそプロコラットとユダーティのことを
他のテーブルの乗客たちの中には、プロコラットとユダーティだけでなく、ミックスやジャガーにも一杯
「よっしゃッ! じゃあ、今奢ってくれた酒をいっぺんに飲み干してやるぞッ!!」
プロコラットは突然カウンターのテーブルへと足を乗せて立ち上がると、食堂車にいる全員が見えるように手を振ってアピールし出した。
ユダーティはさすがに
いや、むしろミュージシャンのステージでも観ているかのように歓声を送っている。
「ぷは~どうよおめぇらッ!! 今の飲みっぷりはよッ!!!」
開けたばかりのワインの
テーブルからヒョイッと降りたプロコラットは、そのままのテンションでミックスとジャガーに声をかける。
「いや~楽しいねぇ! やっぱメシを食うってのはこうでないとな!」
「これだけ笑ったのも
ミックスがポツリと
そして、それはこちらもそうだとプロコラットが言い、ユダーティは頷いている。
「それにしてもこんなに楽しくなるとはな。マジで一組でよかったよ」
「え? 一組ってなんですか?」
「別に話していいかな。ユダーティもお前らは信用できるって言ってるし」
「信用ってなんですか? さっきからなんか変ですよ」
またミックスが
見られた彼女は、ニッコリと彼に笑顔を向けている。
「実はさ。俺とユダーティは列車強盗しよう思ってここに乗り込んだんだよ」
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