#114
ミックスとジャズは
その料理はもちろんミックスが
彼の家
テーブルへと
デミグラスソースとチーズのハーモニーに、さらには
「ふふーん、どうよニコ。今回はあたしも手伝ったんだからね」
ミックスはそんな彼女を見て口を
「なんのまだまだだよ、ジャズ。ハンバーグオムライスの道は長く、そして
「なによ
ジャズはビシッと
それは、自分がこの美味しそうな料理に
だが、ミックスもニコもそのギザギザで
「うーん、二十八点」
「はぁッ!? なにあんたが
「いや、これで五十点はいかないでしょ……。だから
さらに苦い顔をするミックスに
しかしジャズは
そして、ミックス、ジャズ、ニコたちがソファーで
「サービス……? どうしたのよ――ッ!?」
彼女の体が
そして、ミックスたちに向かって
「みっくす、じゃず、にこ……ありがとう。あたし……もうかえらなきゃ」
彼女が動くと、
だが、そんな心地の良い風も今のジャズには感じられなかった。
彼女はサービスが何をいっているのかわからず、
「待ってサービスッ!」
止められたサービスはニッコリと
それから彼女の体から小さな
「しんぱいしなくてもだいじょうぶだよ。あたしはいつもみんなといるよ」
「なにいってるのよサービスッ!?」
「たとえきえちゃっても……あたしはいつもみんなをみてるから……。みんなにはみえなくても……ずっとそばにいるから……」
サービスの
それは彼女が、もうこの
それでもジャズは涙を
「サービス……また、会えるよね?」
「うん、もちろん……」
サービスはそう返事をすると、夕日の中に消えていった。
それからミックスたちは彼女の残した光が消えるまで立ち尽くし、冷める前に食事を取ることにする。
四人前のハンバーグオムライスを見たジャズは、ミックスからもらったハンカチで涙を拭いながら
「料理、あまっちゃったね……」
「うん……」
そんな二人を見ていたニコは、いきなり自分の分のハンバーグオムライスを食べ始めた。
あまりの食いっぷりにミックスとジャズは
二人は言葉を
そしてニコはあっという間に
「もうっニコったら、そんなにお腹が減っていたの?」
「そんなわけないだろジャズ。ニコ、無理しないでいいから三人で分けよう」
ミックスとジャズは、そんなニコを見て笑みを取り戻す。
ニコは笑ってくれた二人を見て、苦しそうな嬉しそうな顔をしながらコップの水を飲み干した。
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