#6
それからミックスとジャズはアンティークショップへと入り、
その後、二人はお茶でも飲むことにし、アンティークショップの近くにあったカフェへと入った。
「おぉッ! なんて
ジャズはカフェの
彼女は、
「
「あたしはなんでもいいから、あんたに
「……あとで
ミックスは
それから持っていたエレクトロフォンをそのメニュー表パネルへとかざし、
注文と支払いを終えた彼は、再びジャズへと目を向ける。
あと二~三週間は手持ちのお金でやりくりしなければならないのに。
すでに半分以上を使ってしまった。
どうせここの支払いも自分だったのだし、一番安いものを
――と、
(ああ……
「ふふ~ん。なるほど、こうなっているのか。なら、ここが
それでも、子どもみたい
「ジャズって
「なにそれ? あたしがこういうの好きだとおかしいっていいたいわけ?」
先ほどの笑顔はどこへやら。
ジャズの顔がまるで
「そんなこといってないじゃないか!?」
「いってなくてもあんたの顔に出てんのよ! ああ~
「そこまでは思ってないよ! まあ、
「ほら見ろ! やっぱり思ってたんじゃん!」
その後ジャズによる言葉にょる
ミリタリールックの女が可愛いものを好きで悪いのか――。
もし悪いのなら
大体人を見た目で
と、彼女の
だが、ミックスはただ合わせて
それでも
「なんだ? 恋人同士のケンカか?」
「こんなところでしなくてもね」
「どうせ男が
ヒソヒソと聞こえてくる声にいたたまれなくなったミックスは、まだ喚いているジャズの手をとってカフェから出た。
「ちょっと!? まだ話は終わってないんだけど!」
「わかってるって! 話は
「人目がないとこ……? あんたまさか……このヘンターイッ!」
「うぎゃあッ!」
ジャズは何か
カフェの前で
それを見た道行く人たちが、ヒソヒソと話をし出している。
「なにあれ? 恋人同士のケンカ?」
「こんなところでするなよ」
「どうせ男が浮気でもして女がキレたんでしょ?」
そして、店の中にいたときと
さらに目の前にいるジャズは店内にいたときよりも喚き出していた。
「まあ、こんなもんだよね……ハハハ……」
ミックスは
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