#3
それからジャズは、パスタを食べながら自分のことを話し出した。
ミックスはそんな彼女の
「あんた……人がせっかく話してやろうと思っているのに何を笑ってんの?」
「いや~、やっぱ食事って大事だなぁってさ」
「
気を取り
自分が今二人がいる国――バイオニクス
とある国の
この国へは友人に会いに来たことを、
「えッ!? 軍人!? だからミリタリーっぽい
「これは
「えッ!? あ、でもさ。ジャズは軍人なんだよね?」
「さっきそう言ったでしょ。何度も同じことを聞かないでくれる」
ミックスは、
だが、それを口にするとまたジャズの
(なんか、マイペースな子だと思っていたけど。それ以上に
そして、なるべく彼女の
そして、食事を
「“とある”ところへ行くつもりなの?」
ミックスに
だが、彼女はけして振り
「
「一応って言葉が好きだよね」
ミックスの言葉を聞いたジャズは
だか、
そして、再び足を動かそうとした。
「ねえ、ひとりで
「いい、出てくよ。見ず知らずのあんたまで
部屋をこんなにしておいて今さら――。
と、ミックスはそう思った。
だが、やはり彼女が
「巻き込めないって……さっき言ってた友だちの
「あんたにそこまで
「でもさ。ここを出て、どっか行く当てでもあるの?」
「だからさっき言ったでしょ? あたしは見ず知らずの
「ちょっと待ってよ! 死ぬとか
ミックスが声を
ジャズは彼を
「じゃあ、あんたにあたしと死ぬ
彼女は笑みを浮かべたまま言葉を続けた。
あんたは
「
「俺は別に……」
「パスタ……ありがと……。とっても美味しかったよ。もし生き
そして、ジャズは扉を開けて部屋を出て行った。
ミックスは彼女を追いかけて家の外へとまで出る。
「
だが、ジャズの
ミックスは、彼女に
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