#2
「コホン。まずは
どういう
だが、それでもまだ少女は
「……それはいいけど。どうしてうちのベランダで
「
「いや……あのさ……」
「ほら、あたしも
「……
ミックスは思った。
このミリタリールックの少女は人の話を聞いていないのだろうか。
どうして
だが、彼女に言い返せないミックスは、その
(ずいぶんマイぺースな子だなぁ……。まあ、相手の名前を
そう、
「あまり
「うん……。詳しく話せないだけあってとあるが多いね……」
「しょ、しょうがないじゃない!? 話せないことなんだから!」
それを見たミックスが
その音を聞かれたジャズは、へたり込んだまま顔を真っ赤にしていた。
「なんだ、お
ミックスはそんな彼女にニッコリと
それから台所へ行くと
ジャズはミックスが一体何をしようとしているかわからないようで、
「なにしてんの、あんた?」
「見てわかんないの? これからキミのご飯を作るんだよ」
ミックスはまず電子レンジに用意していたソースを入れ、
そして、次にまな板を出して
ミックスの動作は
しかも実に楽しそうに料理をする彼に、ジャズは思わず
「はい完成。
ミックスは料理をテーブルへと置くと、ジャズに差し出した。
「こんな簡単なものしか作れないけど、よかったら食べて」
「食べちゃっていいの? あんたの
ジャズがそう訊ねるとミックスはコップに水を
「いいよいいよ。だってジャズはお腹
「だけど……」
「いいからいいから。それともパスタは
笑顔のミックスに訊かれ、何も言い返せなくなったジャズ。
彼女はフォークを手に取ると、
「うぅんッ!? なにこれ……
「でしょ? このパスタソースは兄さんと姉さんが長年かけて完成させたものなんだよ。そこら
「あんたのお兄さんとお姉さんって、パスタソースを作る仕事をしてるの?」
「いや、
趣味にしてはずいぶんと
ジャズは料理や食べ物に
「美味しいならよかった。それじゃ、
「う、うん……。では、
ミックスにそう言われたジャズは、ひとまず空腹を
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