第4話 旅の計画
作戦会議の結果なっちゃんと二人で旅行することになった。
実はこの旅行には二つの意味がある。それが何かというと。
一つはあくまで旅行というていで色んな所を回りこんな状況になっているのは果たして、私たちのところだけなのかという調査。
もう一つは、現在中学三年生である私たちはあと少しでお互い別々の高校へ行ってしまう。
まぁ違う高校に行っても会えないことはないが、今よりも確実に会える頻度は減るだろう…だから最後の思い出作りだ。
まぁ当の本人はそんなこと気づいてないんやろうけど…
「なっちゃんはどっか行きたいとこないん?」
「うーん…うちはどこでもいいよっ」
「デートでどこ行くか何も提案してくれん彼氏を持つ彼女の気持ちが分かったわ…」
そうやな~人通りが多そうなとこと言えば都会…都会でなっちゃんも楽しめる所…
「横浜とかどう?」
「横浜?って神奈川県の?」
「逆にそれ以外にどこの横浜があるんよ…」
すると夏樹はもぞもぞしながら恥ずかしそうに。
「実は、うち乗り換え苦手なんよな…」
「そんなこと今更やろ。とっくに知っちょんよ」
「それならよかった」
夏樹はほっと一息つきくるはが注いできたココアに手を伸ばす。
「でも、旅行やったらお母さんに連絡せないけんな~」
「そ、そうやな~」
「それに準備もあるし…」
「じゃあ一旦各自家で準備してからまたうちにおいで」
すると夏樹は残念そうに。
「くるちゃん家泊まりたかったな~」
「いつも泊っちょんやん」
夏樹は盛大に笑いながら。
「確かにっ、そやね~」
そう言いながら夏樹はくるはの家を後にした——。
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