第2話 外の世界
「これからどうするよ」
夏樹はそう言いながら軽く背伸びをする。
「どうするも何も、先に誰か生き残っちょん人探すしかないやろ」
「確かに。じゃあまず、外に出らないけんね」
こんなに崩壊しているんだからぶっちゃけたとこ、外も中も変わらないのでは?って思うけど。
まぁ、私たちが居るこの校舎がいつ完全に壊れるか分からないし…
そう思い私たちは校舎をあとにした——。
*
私たちは校舎を出て息をのんだ。
崩壊したのは校舎だけだと思っていたら。
「な、に…これ」
啞然とする夏樹。
無理もない、塗装されたばかりのアスファルトはひび割れ、ビルの壁派は剥がれ落ち、完全に崩壊した建物まるで…
「終末…だね」
くるはは独り言のようにそう呟いていた。
「こんなになるなんて、何があったんやろ」
確かに、飛行機一機でここまでの惨事になるはずがない。
「調べてみようよっ」
くるはが言う前に夏樹がきらきらとした目で言い放った。
「まぁ、いいけど。んじゃあ、まずは誰かに聞いてみようよ」
と辺りを見回す。が——
「あれ、誰も、居ない…」
「ほんとや~普段はここら辺人通り多いのに」
まじで調べてみる必要がありそうかも…
「なっちゃん、まずは私の家で作戦会議しよっ」
「おぉ~いいねっなんか楽しそうっ」
*
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