第3話 俺のラブコメ間違ってる?

「私……佐倉あおいと付き合ってください!」

えっ……今なんて言った?今朝会ったばかりの美人理事長に告白されたんですけどー!

俺は数分頭がフリーズしてしまった。

頭が落ち着いてきてから理由を問わなければと思い問いかけることにする。


「なんで俺なんですか?

俺って陰キャだし……顔だってフツメンだと思うんですが?」

「私は人を顔で選ばない。

今朝助けてくれた時、太陽君が私の白馬の王子様に見えて思わず告白しちゃったの……」


えっ……白馬の王子様?俺が?そんな訳がないと思ったが、理事長の顔はまじだった。

告白を受けて困惑している俺を見て理事長は俺に申し訳なさそうに聞いてきた。


「もしかして、彼女いた?もしそうなのだとしたらものすごく迷惑だったよね。ごめん……」


しゅんとした表情で俺に謝ってきた。

えっ……むっちゃ可愛ええやんけー!!!

普段クールビューティな顔してるのに……

キャップ萌えが凄かった。

俺は特に好きな人がいたわけでもなかったので

「こんな俺でいいんでしたら、よろしくお願いします。」

と返した。


「やったー!!私恋愛したこと無かったから断られたらどうしようと思ってたけど成功して良かった!」


理事長は子犬みたいにコロコロ表情が変わって可愛いなー‪w

でも付き合ってなにをするのかわからんなー。

とりあえず理事長に聞いてみるか。


「でも付き合うのはいいんですけど何するんですか?」

すると理事長は頬をぷくぷくと膨らませて怒ってきた。

「もう!太陽私の事理事長って呼ばないで!

あおいって呼び捨てにするかあおちんって呼んでよっ!」

えっ、あおちんって何?理事長って自分のあだ名強要する痛い人だったの?

まーあおちんって可愛いからあおちんって呼ぶか。

「じゃああおちんは付き合って何がしたいの?」

「ふっふっ、まずはねー……今週末デートしよっ?」

「いいけどどこに行きたいの?」

「それは彼氏のあなたが考えてちょ!」



えー、俺そういうの分かんない……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る