第6話
6話はホテルのシーンから入る。
「勿論スガタきゅんとライは同室で!
手違いで一人部屋で
「俺、こういうトラブル慣れてるからいいぜ?」
とか言ってぇ~
「先にシャワー浴びて来いよ」
とか言ってぇ~それでぇ~」
「はいはい、全部却下」
女神は真っ白になって床に五体投地した。
「それより、ヒロインたちに攻撃するも敗れて
部屋に戻って来た所をライに見られて・・・
って展開の方が自然じゃないか?」
「っ!そ、そ、それから?夜の??」
「そのシーンはそれで終わり、ライはスガタを
心配しながらも、気分転換に夜の海に出かける」
「スガタきゅんと?!」「一人で、だ。」
女神は真っ白になって床に五体投地した。
前回ベーコンレタス回だったから
今回はヒロインの誰かとライのイベントだ。
王道はアカリだな。
普段は明るくて活発なアカリだが、度重なる敵から攻撃や
ピュエルから「戦士として未熟」と言われた事を気にして
夜の浜辺にやってきた。
自分はこのままでいいのか自問自答するアカリ。
そこに現れるライ。
「あ、ライ君」
「アカリちゃん・・どうした?眠れないの?」
「べ、別にそんなんじゃ・・」
そして波の音・・・・
「ライ君って、運動神経いいじゃない?」
「そうかな?体がデカくてそう見えてるだけだよ」
謙遜して笑うライに、アカリは悩みを相談する事にした。
「あ、あのね、私・・陸上部でしょ?
走るの大好きなんだけど・・、どうしても・・・・
楽しめないとか・・結果が出なくて嫌になる時があるの」
「アカリ・・・ちゃん・・」
「あは!私・・バカみたいに明るいのが撮り得なのにね・・
・・本当は些細な言葉を気にして、上手く・・・
明るいアカリちゃんになれない・・時が・・あれ?」
アカリの頬を伝う涙。
「ちがうの、これは・・あれ?!おかしいな・・・・
なんで・・っ、」
「泣きたい時は泣けばいいよ、泣かなきゃ駄目だ」
ライのアドバイスにアカリはますます焦りを感じる。
「違うの悪いのは全部私なの!
私、頑張らないといけないの!!
誰にも迷惑かけたくない!
強い明るい私でいたいの!!
ねぇ、どうすればいい??
私・・ライ君みたいに
強くて、体の大きな男の子に産まれたかった!」
とうとう声を上げて泣き出すアカリ。
それを黙って聞いているライ。
そこへ現れるブラック・スノウ。
「・・っ!また、どうして!!
どうしてあなた達は、私が泣くのも許して
くれないのよ!!!!」
『黙れ』
空中に現れる総帥。
「戦士とは闘うものだ!できなければ・・
ふふ・・・そうだな・・今回は・・」
総帥の持つ鞭がライを差す。
「この男を使わせてもらおう!!!
行け!ブラック・サンダー!!!」
暗闇に眩い閃光が奔り、ライの瞳が紅く染まる。
「ライ君!!」
「そうだよ・・アカリちゃん・・嫌なら辞めていいんだ、
逃げてもいいんだ、何をそんなに悩む?
何なら俺が・・終わらせてあげようか・・・?」
「・・・ライ・・君・・?」
アカリに近づくライ。
そこへ現れるヒロイン達。
だが、心の整理がつかないアカリ・・・
そして敵がライである事で本気を出す事が出来ない。
「はーっはっは!いいぞ!ライ!スノウ・プリンセスどもを叩き潰せ!!」
ライは洗脳されたままヒロイン達に襲い掛かる・・が
その足が止まる。
「どうした?!」
「・・っく・・・、つよ・・く・・」
「ライ君?!」
ライはアカリの肩にをそっと手を置き・・・
「・・よく・・・、強く・・なくていい・・、弱くても・・、嫌に
なってもいい・・・・・、それが普通だ、
だい、じょうぶ・・
アカリちゃんには皆がいる・・・・・・・・。
俺も、君の為に・・・美味い飯・・作る・・から・・・」
「っ!!!ライ君!!!ライ君!!!」
「何?!洗脳を自ら解いただと?!!!」
スガタはブラック・スノウ達に追撃を命令する。
ここでAパート終了だ。
Bパートはブラック・スノウとスノウ・プリンセス達の闘い
で始まる。
洗脳を解かれたライは砂浜に倒れ込む。
「アカリちゃん!」「うん!」
アカリもスノウ・プリンセスに変身し、敵を倒す。
「くっ!覚えておけ!スノウ・プリンセス!!!」
スガタは暗闇に消える。
場所はホテルの一室に戻り・・・・
汗だくでベットのシーツを握りしめ悔しがるスガタ。
「今回はしくじった・・しかし・・、あの男は使える・・・
完全に我が手中に収めなくては・・」
そのままベッドに倒れ込むスガタ。
その姿を遠くから見つめる黒い影・・・・
シーンは再び砂浜へ・・
「ん・・・」頭を押さえながら体を起こすライに
思わず抱き着くアカリ。
「アカリちゃん・・苦しい・・」
「あ!ご、ごめんなさい・・!!どこか痛い所ない??
大丈夫??」
「大丈夫・・だけど・・俺なんで砂浜に・・・」
「星空でも見に来たんでしょ?アカリとふたりで!」
ナルミが言うと、アカリは顔を赤くして
「そんなんじゃないよぅ!!」と頬を赤くする。
「ああ、そうだ・・、アカリちゃんが砂浜に出て行くのが
見えたから・・腹でも減ってんのかなって思って・・、
近くのコンビニに行こうとしてたんだ!」
ライの笑顔の発言に、ヒロイン達が「ズコー(昭和のギャグ)」
っとなって
Bパート終了。ED。
そしてED後・・・
『スガタはもう使えぬ・・・、行け!我が下部
ズーズーフォーよ!!』
黒い影の命令に四散する新たな敵。
第六話「ヌーディストビーチ再び?!ヌルヌル?!無理無理、そんなところ駄目駄目の
無理ぃ!」
改
第六話「星空の下、ナイショの乙女心 今だけは普通の女の子でいさせて?」
改変完了!!!
「ほら!さっさと改変して来い!!!」
女神は五体投地したまま動かない。
「ほら!女神!新たなる敵だぞ!ここからも視聴してもらう為の
テコ入れだ!気張って行って来い!!!」
「嫌ですわ・・」
「・・は?」
「スガタきゅんが、スガタきゅんが、お部屋の、ベッドのシーツを掴んで
額に珠のような汗を滲ませてのライとのコンプラシーンは最高でしたのに」
そんなシーンは無いぞ。
「スガタきゅんが・・もう・・使えないなんて!
正直敵の黒幕なんてわたくしの敵ではございませんの」
はいはい・・それは苦痛ながらも全話視聴した俺も知ってるよ・・。
「何なら今すぐブッ飛ばしてきてもいいくらいですわ!」
「女神がフルパワーになったらな・・」
「あと少しもう少し・・改変するストーリーを・・・」
「スガタが使えないと、敵の四天王がスガタを攻撃しに来るよな・・」
「・・はい」
「それを助けるのは、本当はスノウ・プリンセス達だけど、
夏合宿の事件も含め、スガタの事を気にしてたライにその
役を譲るって手もあるような・・・」
「御意!!」
辺りが眩しく光りだす。
前回の事もある・・
餌は小さめにしとかないとな。
しかしまだ6話かー・・・・大まかな流れを考えるのは
そう難しくないけど。
これを決まった時間に収める為に削ったり足したりする
スタッフさんの努力・・正直尊敬するぜ。
しかも特に好きでもなく、人気作でもない作品にも
全力で挑まないとケチつけられるだけだもんなぁ・・・
正直、海辺のシーンなんて20分くらい星空の背景で
どうにかなんねーかなって思うもんな・・・・
セリフさえ入ってたら放送事故にはならないし・・・。
「慶次殿!慶次殿!!」「名前違うから」
女神が興奮しながら戻ってきた。
今回も改変成功みたいだな・・・・。
とりあえずほっとしたぜ。
最初はネタもモリモリで余裕があったのに・・3話を気にしすぎて
ネタ使いすぎたわ・・・・何だよズーズーフォーって・・・
ここからは原作にもない完全オリジナルになる。
アニメ化は速すぎたんだ・・・腐ってやがる・・って展開にならないように
考えないとな。
あと4話。
原作が無くても、原作者と話し合いとかできなかったものか・・・
まぁ3話で総集編、タイトルが2週に渡って「ヌーディストビーチ」だもんな・・。
恐らく駄作制作機の異名を持つ監督の独断だもんな・・・・
にしても2週連続は無いわ。
8人もヒロイン作った意味は一体・・・
未だに謎の踊りを踊り狂っている女神の後ろに、
片膝を立てて控える名もなきヒロイン7.8。
パンツ見えてるけど、もう慣れたわ・・・
こいつらもどうしようかな・・
「作ったはいいけど、使い処がなぁ・・・」
・・・・・・
・・・え?俺今・・・監督と同じ発言した?!
いやいや・・俺はそういう箇所を改変する為にここに来て
・・でも、ヒロインを8人に増やしたのはやっぱり監督の
やりすぎで・・・・周りが振り回されて・・・・・・・・
周りのスタッフも・・そのスタッフが生み出したこの子たちも
オーディションでこの役を勝ち取った声優さんも・・・・・・・
あれ?
俺・・・、無かった事に・・しようとした。
それって、キャラを殺す・・・・キャラに命を吹き込んで
くれた人を殺すのと同じ行為なんじゃ・・・・。
俺は、そんな事はしない!
絶対に!!
恐らく、多分、しないんじゃないかなー・・・・
わからないけど。
あーー!うーーー!!!もう!!
この先どうすればいいんだよ!!!
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